[連載小説]ギルティア王国大戦記 第17話

異世界東部・コリコリアン国

チーム・ロートが降り立った直後、シロガネから「ギルティアがシンを殺害した」という情報がもたらされた。

「ギルティア王国の勢力は弱くなったってことなのか?」

優駿の問いに

「シンの落とした領土は解放されてない。つまり王国の勢力はそのままだ。」

シロガネは答えた。

ギルティア王宮

ギルティアがシンを手にかけたと聞き、クライとブラムは戦慄した。

二人とも、シンのギルティアへの忠誠心をよく知っていた。

異世界西部・ピラミッダー国

ゲルブと領主ファラオが争っていた。

ゲルブの勝利が見えてきた頃、ブラムが現れ戦いを終わらせた。

ブラムはシンの死を伝えると共に、しばらく領土拡大から手を引く旨も話した。

ブラムはシンの領土を平定する事業にかこつけて、王国を牽制する意向であった。

異世界南部・オセアン国

大地は風の便りでシンの死を知った。

この国はシンの領土であり、今なら横取りできると大地は考えた。

時同じくして、クライがコリコリアン国にシンの元配下・ケツアルコアトル軍曹を送り込んだ。

シンに忠実であったケツアルコアトルは、ギルティアに不信感を抱いており、クライからギルティアを倒すには領土を増やすしかないと諭された。

優駿は王国で何が起きたのかわからず混乱していたが、今は戦いに集中せねばと、ロートに変身しケツアルコアトルに立ち向かっていった。

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