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嘘がつけない②

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

昨日のつづき

【50歳女性 国家資格者 既婚 子ども成人済】

職場のことを考えて、吐いてしまうほど身体の拒否反応が出てしまった彼女からの2度目の予約当日。
相談者の彼女は、ちゃんと辞められたのでしょうか?

「辞められませんでした」
開口一番、どんよりとした空気を背負って彼女は鑑定オフィスに着席しました。

『辞められなかったということは、辞めたいという意思は伝えたのね?』とMahouが聞くと、コクンと頷きます。

「最初は、詳しい話をしないで、体調が悪いから、という理由を伝えたのです」

彼女曰く、体調が悪いと伝えると、「しばらく休めばいい、辞める必要はない」と
切り替えられてしまったそうです。

でも、「ここで負けちゃダメだ」と彼女は思ったそうです。
ここまではとても良い流れ、よく頑張りました。

そして彼女は次のこんなセリフを続けてしまいます。
「自分の人生をきちんと見直したい、自分のやりたいことをやりたい」
至極真っ当ではあります。が。。。

みなさんの予想通り、反撃が来ます。
「いいわねー、ご主人がいて、子どもが育ち上がっている人は
気楽に仕事を辞められて〜」

文章にすれば今で言う「パワハラ」「モラハラ」でしかありませんが
人手不足の現場で、都市から離れた地域では未だにこんな感じが日常です。

それから怒涛の上司からの言いがかりが始まります。
それに耐えきれない日々で、Mahouの予約をとっていらしてくれたのです。

辞める日程が決まって今後の夢を語る鑑定時間には、程遠い内容となりました。

タロットは言います
『今すぐ辞める。最初の理由の通り、体調不良での退職理由を貫け』

そう相談者の彼女に伝えました。

「そうですよね。
でも、思わず占いの勉強をして人を助けたいって言っちゃったんです。」

????『なん、、、ですと?』Mahouがびっくりして彼女の顔を見つめると

思わず茶目っ気な表情で
「私、嘘つけないんですよ」と、相談者の彼女が言いました。

なるほど、、、。

とはいえ、まずは辞めるための解決法に焦点を当ててタロット鑑定を進めます。
事細かに、時系列作戦を練り、自分の幸せのためにはどうしたら良いか?を
まとめていきました。

鑑定が始まる直前の表情よりは、随分顔も朗らかになり、彼女自身もがっかりした感情から、少しは希望の持てる未来が見えたのだと思います。

それはそれでよかった。

さて、そこで今度は彼女が今後占い師を目指すために、どうしたら良いか?
と言うテーマに移ります。

そこでMahouは言います。
『もし本当に、「自分は嘘がつけない」と思うのなら、
占い師は目指さないほうがいい』

ようやく朗らかになった彼女の表情ですが、時が止まったように目を開いて
Mahouを見つめてきました。

続きます。

タロットMahou


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