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悪い大人たち【Pentacles 5】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

春休みも近づき、繁華街は若者で溢れかえっています。
いつの世も、若い魂は刺激を求め、青春を謳歌します。

そんな中で、そんな純粋な心を食い物にしようとする『悪い大人』も沢山います。
進学が決まっているのにも関わらず、羽目を外して将来を変えてしまうお子さんたちがいるのも悲しかな事実。

私たち大人が、しっかりと未来を担う子どもたちを守らなければなりません。

【ちょっと預かって】

純粋な男の子、地元を離れて進学校のある都市部に引っ越して来ました。
ようやく一人暮らしが慣れた頃、高校の同級生から、連絡が入ります。

「おお!久しぶり!!東京の生活どうよ?」
高校時代はそんなに話した間柄ではなかったものの、クラス全員のLINEで
つながっていたので、連絡が入ったようです。

「あのさ、俺の知り合いが東京にいるんだけど、ちょっと頼まれてくれないかな?」
頼み事は、簡単。
指定する日時に、その場所に行って紙袋をもらってくると言うこと。
その紙袋は、すぐに友人(同級生)の知り合いが取りに来る。
どうしても時間が合わなくて、ほんの30分だけ荷物を預かって欲しい、とのこと。

指定された場所は、電車でわずか2駅。
それくらいなら良いかと、引き受けました。

当日その場所に行くと、小さなおばさんが紙袋を持って立っています。
よくわからないまま、「○○さんですか?」とおばさんに聞かれ
「はい」と答えると、「これをお願いします。」と言われ、その紙袋を手に取りました。

その刹那、いきなり彼の周囲がざわめき始め、あっという間に数人の男性に取り囲まれます。

『オレオレ詐欺の受け子現行犯逮捕』

何もわからぬまま、彼は連行され、地方から親が呼び出され、何度もことの経緯を話したところで、現行犯逮捕の事実は消えず、大学は中退。

地元の友達も、ことの真相は知らずに「知り合い」に指定場所のそばに誰か知り合いがいないか?と聞かれて安易に紹介してしまったとのこと。

しかしながら、地元の友達は、「話をした」だけでなので「罪」までにはいかず
彼だけが罪に問われました。

【Pentacles 5 神から見放される】

不運というにはあまりにも待ち構えていた現実が、不公平。
海外旅行に行って、トランクをこじ開けられ、知らない間に麻薬を入れられ、
帰国で捕まってしまうようなものです。

海外だとすれば、その国の法律が優先になりますので
冤罪で帰ってくれない人がどれだけいることか?

人助けのつもりが、人生に傷がつきます。
そんな危険が、実際は多く存在しています。本当に世知辛い世の中です。

その中で、私たちは大切に未来の子どもを守らなくてはなりません。

親御さんも、上手い話に乗らないようにアドバイスと、
しっかり安否確認をしてくださいね。

タロットMahou

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