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お金の意味【大アルカナⅩⅠ 裁判の女神】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

【40代女性 独身】

今回は、ありがちで正解を確定しにくい問題です。一緒に考えてみましょう。

とある女性が、ご両親を見送った後、ご自身も倒れられ、なんとか一命を取り留めました。
入院時にはすでに天涯孤独で、さまざまな問題が大変だったろうと推測することができます。

救急車で運ばれつつも、当人を『保証』する人物が誰もいないのです。
仕事はしておりましたが、保険証は国民保険でしたので、便宜的に動いてくれる人はいません。
友人も何人かは身の回りのお願い事を聞いてはくれましたが、お金の工面まではしてくれません。

そんな時、彼女が慕っていた男性が、百万単位で振り込んでくれました。
彼女は、遠慮しながらも、背に腹は変えられない状況で受け取ります。

すごくハッピーエンドな話のように聞こえました。
実際、彼女は謙虚に「なんでそんなことしてくれたんだろう?」と言いつつも
嬉しそうにその話をしています。
その姿に「彼との相思相愛」を期待している感情が、毛穴から吹き出しているようでした。

タロットは「なんでそんなことしてくれたんだろう?」という彼女の問いに答えます。

Mahouは彼女のそんなオーラを感じつつも、精神統一をして、無心になり、
タロットをシャッフルし始めます。
シャッフルされた(混ぜ合わせた)タロットを一枚ずつ、開いていきます。

全てのタロットを開いて、ひと通りのタロットの世界を見て、Mahouはリーディングを始めました。

『今まであなたから受けた「仕事」で得た収入の額を、そのままあなたのために返した。今までの感謝の気持ち。』

一瞬、彼女の空気が止まります。
彼女は、今、何をどう感じているのでしょうか?

やり取りの『事実』だけを見れば、この鑑定は、さほど外れていない内容だと思われます。
とはいえ、彼女が本当に聞きたかったのは「この二人の恋愛的感情の動き」だと、みなさんもお分かりになるでしょう。

にもかかわらず、恋愛に関するタロットは一枚も出ないわけです。
もちろん『感謝』というリーディングが出来ますので『好意的』であるのは事実です。好意的でなければ、百万単位のお金は振り込まれないでしょう。
しかし、それは彼女が望んでいる「個人的異性としての好意」、ではなく
「人としての好意」なのです。

この読みの差はとても僅差で難しい。でも、恋愛が絡んでいれば、
逆にもっとわかりやすいタロットが出るものなのです。それは出なかった。

【大アルカナⅩⅠ 裁判の女神 公平】

冷静に考えてみましょう。
彼から数百万のお金が振り込まれたことは、事実。素晴らしいことです。
とはいえ、彼女がお金に困っている、入院をしている、という出来事は、彼女本人が周囲に伝えなければわからないことなのです。

つまり、彼女に記憶はないものの「お金が心配だ」という話を、入院後、彼に伝えているのだろうと推測できます。
彼も彼女を通じて仕事をしていたことがあったとしても、額が大き過ぎます。
実際に手術入院にいくら必要だったのか?まではMahouも聞いていませんが、
差し引いても、かなりの安心感のある金額だったと思われます。

では彼は、どうしてその額にしたのか?その額を振り込もうと思ったのか?

おそらく一つの『区切り』だったのではないか?とタロットは言います。
「今までありがとう。今後これ以上はできない。」という宣言のようにも、
見受けられます。

「今後」を期待する彼女と、「今後」はないと区切りをつける彼。

彼女を目の前に、辛辣な鑑定をするつもりはありません。
あらゆる言葉を巧みに使って、希望を持たせるのが占い師の役割。

この鑑定時は、こういった結果であっても
未来は変わるかもしれない。

そう期待して、今回の鑑定は終わりにしましょう。

お金の貸し借りや授受は、恋愛に発展しにくい。。。

タロットMahou


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