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寄席【大アルカナⅩⅩⅠ 世界】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

毎年恒例、同じオフィスビルのスゥエディッシュマッサージ秋山女子と寄せを楽しんでまいりました。
毎回、感動するので『定期的に行こう!』と二人で誓い合うのに、一年に一回になってしまうのです。

今回も、大感動でした。
二人で新宿末廣亭を出て、しばらく『よかった、感動した』しか言えません。
お互いマニアックな職人気質丸出しの仕事をしていますので、芸に芸を磨きに磨いたその姿を目の当たりにすると、ただ単に感動したというよりも、お互いの細胞が震え始めて共振しっぱなし、のような数時間となります。

【大アルカナⅩⅩⅠ 世界 完璧な世界観】

お年を召している方も多いので、そりゃ、口が回らなかったり、とちったりすることもままありますが、そんなことをが気にならないくらいの世界観で、持ち時間をまとめていきます。

Mahouはご存知の通り、いろいろなところに気がついてしまい、間違えたりする箇所が気になってしまう傾向が強くあるのですが、この私が、そんなこと気にならないのです。

『何故自分が気にならないのか?』と自分自身に問うてみます。
やはり、一つ一つのセリフが完璧に体得されているということ。
その上での間違いや、口の回らなさは気にならない。
テンポよく進むセリフの中でも、観客の理解度を確認しつつ、おそらく言い方を少しずつ変えているだろうという、意識を持っているだろうと、推測できる肌感覚が実感としてMahouに湧き上がる。プロの配慮。
そして、何よりも、本人たちが楽しんでいる。楽しむことを第一に考えている。

完璧です。
美しい生き方です。

中には、引いてしまうようなネタも、何いっているかわからないセリフもあるんです(笑)
それでも楽しい。素晴らしい。拍手喝采なわけです。

友人秋山女子に連れられて『一番前』に席を取る私たち(笑)
当初はこっぱつがしかったのですが、いつしか、毎回『一番前』になります。

何故なら、演者の命の鼓動が聞こえてくるからです。
生きている素晴らしさが伝わってきます。

ずいぶんお客さんも戻ってきて、平日の割にはそこそこな席の埋まり方でした。
隣で寝ているおじさんのイビキは気になりましたが(笑)それよりも舞台の上の眩さで、楽しい時間を過ごすことができました。

『私もあんな人生をしたい』Mahouが秋山女子にいいます。
彼女も大きく頭を縦に振って頷いて、
『生きるのが下手な私たちも、一芸を磨きつづけて歳を重ねていこうね』と
決意を新たにすることができました。

あぁ、よかった。
また行こう。

タロットMahou

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