いろんなものが「無料」で楽しめる世の中に思い出した一冊の本

今日は自分の思考整理の日記です。

外出自粛の昨今、さまざまな企業や著名人、アーティスト、個人に至るまで、本当にいろんなところでネットのコンテンツを「無料」で楽しめる時代になったなあ、と感じている。
ちょっとそれはやり過ぎなのでは?と思うぐらいに。

デフレマインドと呼ばれるものがそうであるように、人は安く買えるといった「お得感」には簡単に(ポジティブに)飛びつくけれど、「値上げ」「割高」には抵抗を示す。もうそれは人間の心理としてそう決まっているのだから仕方ない。私だってコスパの良いものが大好きだ。
ただ、世界中さまざまな国を旅して思ったのは、他の国がどんどん発展して値上げをしていく世の中で、デフレマインドに染まってしまうとその国は相対的に弱くなってしまうということ。

弱くなると何がいけないのか。

私の理解してる範囲だと、(大雑把な言い方をすると)たとえば日本円の価値が下がり、日本人の労働の単価が下がり、それまで日本人がやってきた労働が外国人に奪われたりする。
トランプさんがアメリカでとっている政策は、そうした周辺の「安い」労働力が自国に流入するのを防いで自国民を守ろうとしているのだろう、、、と私は理解している。
親の代からまあまあ稼いでいる層は保守派になりやすいらしい。なるほどね。
私はそんなに政治に詳しい訳ではないのでその辺の話は一旦置いておくとして(大学は政治経済学部、、だった。ほとんど歌ってたから勉強はしてないけど。笑)、いちおう経済とか今も会計士でお金に関わることをしているので、そっちの事は気にしている。

最近「こんな素晴らしいコンテンツが無料なんて、いい時代だなあ」と思う時にセットで思い出したのが、10年前に読んだ本のことである。

たしか当時、電子書籍で無料公開されていたのを読んだのだけど、この著者の人はロングテールビジネスという言葉を世に知らしめた人、ということで有名な人。
もう10年も前から「無料」ビジネスが成り立つ世界を本で論じていて、今はそれが当たり前に浸透していて、なおかついま読んでも示唆に富む内容だからおもしろい。
今、少しだけ違う点をいうとするならば、定額制のサブスクリプションモデルがだいぶ普及しているということ。
入り口は無料で人を集めて、たとえば広告がちょっと邪魔だよねとか、もうちょっと便利に使いたいよねっていう層に向けていい塩梅の値段で月額課金を促すタイプ。そうすると簡単には他に移れないし、長期で安定した収入を企業も得られる。消耗品ではないサービス系だと、買い切りタイプに対してこのサブスクはだいぶ増えてきたように思う。

たとえば私だったら、iCloudをバックアップ用に課金していたり、メンタリストDaiGoの有料チャンネルを月課金したりしている。
だけど音楽は、好きなものを絞ってなんども繰り返し聴くタイプなので、敢えてサブスクではなく買い切るタイプでiTunesで音楽を購入している。ゲームもそういう感じでソフトを買ってた(今はやってない)し、本も、kindle unlimitedはキャンペーン中しか入らず、基本的には欲しいものだけ買っている。

冒頭の話に戻ると、会計士的には「これは広告宣伝費で処理してるんだろうな」と思うものがたくさんある。youtuber(やブロガー)のみなさんに入るお金の出どころは広告を出稿する依頼主であり、彼らにとっての販管費で、それは売り上げの元という風に捉えられる。
NIKEとかディズニーなんかは企業のブランディングにそれをうまく活用してるな、と最近思う。いま私がインストールして家でやっている筋トレはNIKEのアプリで、完全無料。米ディズニーは(おそらくこんなご時世の今だけだと思うが)動画でパークの裏側を学べるコンテンツを配信したりして、それらは間接的にそのブランドの「ファン」作りに寄与している、と考えられる。

だけど、同じ手法を個人が安易に真似すると思ったような成果は得られない。
たとえば私はダンサーなので「チャコット」というバレエや社交ダンスのレッスンウェアやコスメを扱うブランドが大好きなのだけど、無料でインスタライブのレッスンをやっていると「ああ、あの人が着ている服かわいい。ほしいな」とそこから商品情報ページまでちゃっかり飛んで購買意欲が湧いているので(実際買ってないんだけど)効果的なマーケティングだな、と思って見ている。が、「タダ乗り」だけしてそれが購買に結びつかないケースが大半になり、短期的だけでなく長期的にも収益でコスト(時間をかけて人が何かするだけで人件費=コストだ、と思っている)が回収できないなら、それは投資判断としては不適格、ということになる。

とはいえ、、、いま大きな変化の時代なので、トライしないと何も前に進まないという考え方もある。つまり、、時間をただ浪費するぐらいならトライをする価値はあるけれど、それに対してリターンが得られるか?を考えることが重要ってこと。かな。

日記なのでまとまりとか考えずに思ったことを書き留めているけれど、オチ的なものを最後に書くとしたら、このnoteというサービスも、こんなにシンプルで使いやすく広告もつかなくて美しいサービスがなんと無料で使える!という点がとても気に入っているのである。

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