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アンネ・マリーとポルターガイスト    西ドイツ中が大騒ぎした異常現象

アンネマリーとポルターガイスト 全西ドイツテレビが放映 国中が大騒ぎした異常現象 RSPK(Recurrent Spontaneous PsychoKinesis

以前大阪で起きた「火を吹く家」はマスコミでかなり騒がれた。

まずパソコンが次々と壊れ始め、電話器も遂には一年間の間に74台も交換したという。
パソコンの方はメ-カ-のNECが調査したが、その原因はまったくわからなままであった。
NTTでは試しにICを使わない黒電話にしたところ、故障は起きなくなったという。

そうこうするうちに、わけのわからないままテレビのスイッチが勝手に入ったり次々とチャンネルが勝手に切り替わったり車庫のシャッタ-がひとりでに開閉したりと、怪現象が続出した。

そしてついには工場内の「金糸」が突然燃え始め、工場が焼け落ちた。

まるでポルタ-ガイスト(騒霊現象)のようだがそうではない。
これはEM効果(Electro Magnetic Interference)といわれて最近問題になっている電磁現象なのである。

工場内の電磁波が増幅されたものか、近くにある大電力工場などの高電圧、高周波が何らかの原因で入り込んだ結果なのかはわからないが、電磁現象であることは間違いないようで、とくにICなどの精密機器は、電磁波に弱く、誤作動を起こしやすいことが知られている。

   ローゼンハイム事件  

ポルタ-ガイストとは、もともと騒ぐ霊を意味するドイツ語である。それが英語化したものだ。
一般には騒霊現象といわれる。

昔は、ものが突然外部的な力も加わらないのに(早くいえば触りもしないのに)動いたり、水たまりが突如部屋の中に出現したりするのは、何かわからないので霊のしわざとされていたため、このような呼び名ができた。

平たくいえば、触りもしないのに、ものが勝手に動くのはけしからん、どうもおかしい、これは俺がやったわけではないので幽霊がやったに決まっている、てなわけで、誰か知らないが幽霊にこの罪をなすりつけ、犯人に仕立て上げてしまったわけである。

幽霊なら罪をなすりつけても文句はいわないだろうというわけである。
確かに何もいわないが、きっと恨めしいとは思っているに違いない。

これは霊にとってはまったく迷惑な話で、ポルタ-ガイストはそのほとんどは霊のしわざではない。

これは超心理学においてはRSPK(Recurrent Spontaneous PsychoKinesis=再起性自発的PK、あるいは頻発性無意識的PK)と呼ばれ、その現象をもたらす原因についてはかなりの研究がなされている。先に述べたEM効果とはまったくその性質が違うものである。

ポルタ-ガイストは実は日常頻発しているといってもいい。
それは現象の程度が小さいがために普段誰も気がつかないだけともいわれる。

そうした中で際だった効果をもたらすものだけが、ポルタ-・ガイストとして騒がれるのだろう。

【全西ドイツテレビで撮影されたアンネ・マリー事件の不可解現象】

超心理学上最も有名なポルタ-ガイスト事件の一つは、ロ-ゼンハイム事件、別名アンネ・マリ-事件と呼ばれているものであろう。

これは西ドイツのロ-ゼンハイムという片田舎で1967年11月に起きたポルタ-ガイスト事件である。

地元のテレビや、全西ドイツテレビなどで放映されたため、この事
件は西ドイツ中がひっくりかえるほどの騒動となった。

この「ローゼンハイム事件」別名「アンネ・マリー事件」はポルターガイスト至上もっとも資料的価値の高い物である。

というのも証拠的価値そのものが高いばかりではなく、かなり派手な事件であり、テレビで騒がれただけではなく、電話局から、発電所、警察、さらにかのマックス・プランク・プラズマ物理学研究所からも二人の物理学者が調査に出てきたのだ。

ロ-ゼンハイムのとある一角に、小さな法律事務所があった。
ここであるとき、電球がいきなり破裂したり、わけもなく電話器がいくつも同時に鳴りだしたり、かと思えば突然通話中に切れたり、はたまた電話料金が異常に高くなったりということが頻発した。業務は当然のことながら著しく阻害されることになる。

電気技術者などがやってきて調べたが、機器の異常はなかった。
測定機などを取り付けて調べてみたりしたが、原因は不明であり、機器は正常に作動している。ここまでは何らかの原因による電磁現象のように思われる。

しかし、ポル-タ-ガイストは収まらなかった。ばかりでなく際だった特徴を見せるようになる。
書類が勝手に移動したり、175キロもあるような家具が移動したりということまで起きてきた。

この事件を調査した前出の物理学者二人は、これは現代物理学では説明がつかないことだとしながらも、これは持続時間の短い非周期的力が原因であって、しかもこの調査に同意しない知性が関与しているようだと、極めて興味のある際立った結論を述べた。

さて、ここで超心理学の研究班は、この事件を詳細に観察して調査した結果、これは当時この事務所に勤務していたアンネ・マリ-という、19歳の女性が関与しているRSPK=ポルタ-・ガイストであると結論づけた。

アンネ・マリ-が部屋に入ると、たちまち電圧メ-タ-などの針が動く、
彼女が廊下を歩くと天井の電気がゆらゆらと動きだす、などのシ-ンが目撃され、カメラにも収められた。
アンネ・マリ-が会社をやめるとこのポルタ-ガイスト騒動はおさまった。

しかし、彼女がかわって行った先で、それほどではないにしても、しばらくの間、またポルタ-ガイストは起きていたという。

しかし、その現象が誘発される力は、一体どのようなもので、どのように生じているのかは分からないままである。

ポルタ-ガイストはしばしば思春期の男女、(女性の方が多いが)のフラストレ-ションと密接なつながりがあるといわれる。
アンネマリーの他にも有名な事例があるがやはり女性である。本人はもち
ろん意識して騒動を起こしているわけではない。ある種のつもりつもった欲求不満が、外部的な無意識的な力となって出現するもののようだ。

ただ、このようなことを認めない人たちのいうように、これらの人たちにではここでポルターガイストを起こして見ろといわれても、意識的にこのような騒動は絶対に起こすことはできない。

残念ながら現代科学は「再現性」を特別重要視する。
しかし、今後は「再現性」ということについて、もう少し慎重な判断を下すべきである。
すでに現象が存在していることは確かめられた。
それは意識的な再現性はできないものだ。
しかし、それでもやはり事実として存在していることが確かめられた。
であれば、再現性のほかに別の枠組みをあてはめないと、科学は新しいことを証明できなくなる。

すでにノーベル物理学賞を受賞したブライアン・ジョセフソンが、
「テレパシーは量子論で証明可能になるかもしれない」
と発言した。

だからポルターガイストは今はRSPKといわれるのである。
脳や無意識は指令しているだけであって、この事例にあるような超常的現象を発生させている力は別のものである。
脳がそんなエネルギーを出したら破裂してしまう、だからそんなことはあり得ない、とさる有名な物理学者がテレビで発言していた。
それはその通りなのだ。
ただしそれには間違いがある。

例えば人体はいろいろ複雑な動きをする。
しかし、手を動かしているのは筋肉の力によるのであって、脳が動かしているわけではない。車を動かすのも機械やガソリンがしているのであって、人はそれを運転しているだけである。脳はただ指令しているだけでそれを増幅して動かしているのは別の力なのだ。

ポルタ-ガイストはEM効果を除けば、そのほとんどがこうした無意識的PKであって、心霊現象とは違う。
PK・念力というと胡散臭い感じがする。
エネルギー保存の法則にも反する(ようにも見える)。
しかしこうした現象が実在しているということも真実なのである。

この事実は私たちに実に多くの事を教えてくれる。

そこから何を学ぶかはその人次第であるようだ。
こうしたポルタ-ガイストを引き起こした人たちというのは、いずれもごく普通の人々なのである。何か特別な能力があるとか、優れているとかという人たちではない。

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■千年の彼方からあの声が聞こえる■

「ゆきおんな」第1話  1/11

ホラーなのに泣ける、ホラー純文学 です。
日本の伝説にある雪女ににまつわる 究極の愛と救いの物語 です。
そしてこの結末はきっと誰にもわからない。

一気に11話にわけて公開しました。
ぜひ読んでくださいね。第1話


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