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カフェがすきな理由。

両親の口から語られる、
私が小さい頃のエピソードには、常に何かと食べ物が絡んでいる。
宝物はSAVVY(関西のグルメ雑誌) のバックナンバー。
そんな私は高校生になり
お小遣いをある程度自由に使えるようになった頃から、
いつの間にか趣味がカフェ巡りになっていた。
自分にとってあまりにも自然なことだったので
趣味だと気づくにも時間がかかったくらい。

じゃあなんでカフェ巡りが好きなんだろう?
改めて考えてみると、
私にとってカフェが与えてくれるものは大きく3つあると思っている。

1つは、美味しいものや美しいものに出会ったときの感動。
2つめは、ちょっとした”非日常感”で過ごす居心地の良さ。
3つめは、自分の小さな野心を叶えてくれる手段であること。

1つめ、2つめにはなんとなく共感できる人もいると思うので、
このうち3つめについて、話してみる。
ちょっと話が大きくなるが、就活をしだしたくらいから、
「夢」がない自分がコンプレックスになっていた。
やりたいことが見つからないと嘆く自分に嫌気がさした。
そのときの自分は、人様に言えるような「大きな夢」を持たないといけないんだと思っていた。語れなければ、と思っていた。そう思っているうちに、「夢」を持っていない自分は、ダメなんじゃないか、と自己否定をするようになっていった。
でも、と思った。就活で言うような夢はないんだけど、日常的に叶えたいことは色々あって、むしろ尽きないんだよなぁ。その最も身近な例が、
「このカフェに行きたい」という思いだった。
何かをやりたいと思うときって、お金がかかるからとか、
準備が必要だから、とやらなかったり先延ばしにしてしまうことが多い。
だけどカフェは、「食」という人間にとって欠かせない分野でもあるし、場所を選ばず割とどこにでもある。お金もお店によって安価にも高価にも調節できる。そんな手軽なものなのに、良いカフェに行ったら、「行って良かったな」とか「美味しかったな」とかいう幸福感に簡単に浸ることができる。私にとっては、「カフェ巡り」が自分の中の「やりたい」という心のともしびを消さずに叶えていくための、1番手軽な手段だったのだ。

どんなに鬱々と仕事をしていても、「週末にここに行こう!」とか「これ食べたいな〜」とか、そう思うことでちょっと頑張ろうかなと思う。
それに気づいてから、身近なものに楽しみを見つけて工夫することで
人生はもっと輝くんじゃないかなと思うようになった。

多分、すっごく現実的な人にはお金をかける価値がないと思われる。
でも、あるだけ、行くだけで、ちょっと日常が輝いて見える。
そんなお気に入りを自分で増やしていくことは、
人生にとって無駄じゃないんじゃないかな。
そういうものを、届けてみたいし、伝えてみたい。
というのが、Noteをはじめてみた理由でもあります。
どうぞよろしくお願いします。


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