茎わかめ梅味


小学生の時、詩作をする授業があった。
私は、学校は不思議なところっていう詩を書いた。学校は大嫌いだけど通わなくてはならない場所って感じの内容の。
授業は静かだし、先生は何言ってるかわからないし、気づいたら先生の話が終わっているし、私の好きな人はいじめられているし、大嫌いだった。
大嫌いの部分はその頃の私なりにオブラートっていうか冬用羽毛布団に包んで書いた。記憶的に、全然詩っぽくなかった。友達は学校でしかできないから、しょうがないのかな。今が一番最高。どこにいても何かしらの音がするから。


中学の美術の授業で陶器のランプシェードを作った。
まだ生まれられないくらい小さい胎児が日の光に透かしたような写真ってよく見るよなあって思って、それを作りたかった。
でも赤ちゃんの体って粘土で作るの難しくて、途中からワニの頭に変更したのだけど全然間に合わなくて最終的に寝かせているパンみたいになった。
最後の発表の時、皆の前で題名を言わなきゃいけなくて、胎児です、って先生に言ったら(ふーん、雪見大福にしか見えないけどね)って言われた。美術の成績が五段階中二だった。先生に(この二は一に限りなく近い二だから)と、直接言われた。大好きな実技の授業のひとつが私の中で大好きから普通になった。


私の学校の記憶。

今が一番最高!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?