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風林火山の関ケ原in2022

Mリーグ2022、いよいよ開幕待ったなし。
我らが風林火山4選手へのエールをば。

松ヶ瀬隆弥選手
俺が風林火山ファンになったきっかけは、なんといってもオーディションだった。特に決勝はめちゃくちゃ熱中して観ていたので、友添さんが走り、小沼さんが猛追する中、終盤に松ヶ瀬さんが逆転して優勝した頃には、俺はもうすっかり松ヶ瀬さんのファンになっていた。
新興団体のRMU所属でいかつい見た目、40歳という年齢。松ヶ瀬さんがMリーグ入りする現実的なルートは、たぶんこのオーディションの優勝しかなかった。2位では駄目だった。
シーズンが開幕しても、松ヶ瀬さんは勝ち続けた。中でも、シーズン開幕直後の大連投は大きかった。松ヶ瀬さんは、あそこでも勝った。あそこで勝ったうえで、シーズンを通しても勝ちを積み重ねた。
松ヶ瀬さんはずっと昔から風林火山にいたぐらい信頼感があると言われるけれども、この信頼感の正体は、料理ができることに対するものでも、いかつい見た目に反したやさしさに対するものでもない。たぶん、現実に勝ちを積み重ねたことへの強烈な信頼に他ならなくて、そこがすごくかっこいい。
ねだるな、勝ち取れ。一度掴んだチャンスは手放さない。今年も勝って勝って勝ち続けて、風林火山、Mリーグ、麻雀界全土に、俺こそ最強だと高らかに勝ち名乗りをあげてほしい。

二階堂瑠美選手
人気やコミュ力の価値を言うのは簡単だけど、そこはもうわかりきっているので、シンプルに麻雀の実績の話をしたいと思う。
瑠美さんは、指名時点では、C2リーグ所属で近年大きなタイトルを獲っていたわけではなかった。だから、瑠美さんのキャリアの長さを考えたときに、麻雀の実績として物足りないという批判はわからないでもなかった。
しかし、瑠美さんは指名後のこの1年間でめちゃくちゃ実績を積み上げた。具体的には、女性で初めて男女混合のビッグタイトルのグランプリMAXを獲得し、連盟の基幹リーグ戦である鳳凰位戦でも連続昇級を重ねB2リーグに昇格した。
女性で男女混合のビッグタイトルを取っているプロはほとんどいない。所属団体の基幹リーグでB以上にいる選手も数少ない。
だから、瑠美さんは、たった1年で、麻雀の実績だけでみても女性Mリーガーとして何らそん色ない実績を積み上げたといえる。
もちろん、Mリーグでの名声はMリーグで勝つことでしか築けない。だから、Mリーグで負けちまえばそれまでではあるのだけれども、それでも、俺は今年の瑠美さんが、Mリーグの外で積み重ねた実績に違わない結果を出すと信じる。思うように打って、それで、勝ちに勝ちを積み重ねて、本気になった二階堂瑠美が一番つえーんだ最強なんだと、華やかに満座に知らしめてほしい

二階堂亜樹選手
自分の中では、亜樹さんは、女性プロ界のガンダム。
アムロの初代ガンダムだ。
アムロのガンダムが世に出た後には、νガンダム、Ζガンダム、ガンダムストライクやガンダムエアリアルなどたくさんの機体が世に出た。
アムロのガンダムよりデカい機体や速い機体、全然違う原理で動く機体など、強力な後継機が目白押しだ。
同じように、卓上の舞姫が世に出た後、女性プロの猛者が何人も世に出た。
Mリーガーに限ってみても、魚谷さんは若くして男女混合の大タイトルを獲り、黒沢さんは鳳凰位A1どころか決勝戦に進出した。瑞原さんはMリーグのMVPを獲得したし、伊達さんや岡田さんのような新世代の台頭も著しい。
それでも俺は、結局のところ最強はオリジナル、アムロのガンダムであり卓上の舞姫であると信じているし、そうあってほしいと強烈に願っている。だってそれが一番ロマンがあるじゃないか。
また、それとは別に感情的なこととして、卓上の舞姫は、史上最も成功した麻雀プロの一人であると同時に、同業プロを含む様々な人から的にかけられてきた(やっかみ交じりにあれこれ批評されてきた)人でもあると思う。俺は、そんな人だからこそ、やはりMリーグという開かれた舞台で勝ってほしいと強く思っている。
Mリーグの通算成績は、2020シーズンの不調の分ちょっとばかり凹んでいるけれども、そんなことは関係ない。20年走ってきたオリジナルが、いつまでもこの位置に甘んじているはずはない。並み居る強豪Mリーガーたちを全員攻略して、結局のところ最強はオリジナル、卓上の舞姫だということを証明してほしい。本当に楽しみにしています。

勝又健志選手
この男なくして、我らが風林火山は成立しない。
2020優勝の立役者であり、2021セミファイナル最終戦でもあわやファイナル進出かという無双ぶりを見せつけたことで、軍師から軍神へジョブチェンジする日も近いのではないだろうか。
勝又さんが証明してきた強さについては、色々な人が語っていると思うので、ここでは俺が勝又さんの好きなところをば。
残念ながらSNSの類をほぼやっていないので、我々が勝又さんの思考に直接触れることができる機会は多くないのだけれども、解説などを聞いていてまず感じるのが、コバゴーさんのような冷徹に数字(確率)を観察する雰囲気とはまた違う、勝又さんの数字(確率)に対する強烈な熱量だ。めちゃくちゃ頭の回転が速くて、それでいて自分が気づいちゃったことはもうほんと楽しそうに全部喋る、尺とか関係ないぜみたいな、あの主観的な感じがめちゃくちゃ好きなんですよね。
そんで、これに加えてさらに好きなのが、実践の麻雀の時には、そうやって熱量もって把握した数字(確率)をもとにしつつも、読みに読みを重ねて、読みと心中できる覚悟の強さがあるところだ
数字を精緻に把握しつつ、そのうえで躊躇いなく一点を穿ちぬく名槍のような麻雀は、絶対に自分には打つことができないであろう麻雀として、麻雀プロの中でも一番強烈な憧憬を感じる。
今年もまた、数々の伝説を残してくれるだろう。伝説を更新し、いよいよMリーガー最強の椅子に座ると確信している。

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