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Mリーグと三味線

前々から、三味線と戦術の線引きって面白いなと思っていて。
今はたぶん、いわゆる手三味線も禁止とするルールが一般的ですよね。
ただ、自分のなかではずっと、手三味線ぐらいは正面から競うことこそが、不完全情報ゲームとしての麻雀の完全な姿に近いのではないかという思いがあったりもするんですよね。

もちろん、各麻雀プロのリーグ戦は、程度の差こそあれ、手三味線も含めた三味線行為をするのは信義に悖るという、ある種「道」的な信念も共有している方々がやっているリーグ戦なので。その中では、構成員が良しと思うルールの麻雀、この場合でいえば、手三味線も禁止というルールの麻雀において腕を競うのが当然でしょう。
また、フリー雀荘の麻雀でも、グレーゾーンで金を賭けてる以上、とにかくトラブルの種が少ない方がよいので、ハウスルールとして、手三味線も禁止とするハウスルールを採用するのもよいでしょう。

それでは、Mリーグの舞台はどうでしょう。
Mリーグの視聴者のほとんどは、競技プロ団体に所属してはいませんし、フリー雀荘に頻繁に通うという人も割合としてはかなり少ないのではないでしょうか。
そうすると、Mリーグの視聴者というのは、麻雀プロやTwitterとかで強い人がそう言っているからそうなんだろうとなんとなく思っているだけで、手三味線についての嫌悪感は実はあまりもっていないという人も多いのではないかと思います。
このような舞台であれば、実験的に、手三味線を解禁してみてもよいのではないかななどと、ちょっと思ったりしています。
また、今は表情による正の情報の伝達は「あり」となっていますが、何かの拍子に表情と合わない状況になってしまったときに、なんか大きな騒ぎになってしまいそうな感じも少し怖かったりします。
もちろん、俺は私はそんなことしないぞって人はそれでよいわけですし、選手は五団体所属の方々なので、結局誰もそんなことしないのでしょうが。

と、ここまで書いてみて思ったのですが、もしかしたら、手三味線の禁止の理由って、道に外れる的な文脈じゃなくて、手三味線ありだと読み筋の範囲が広がりすぎてしまう、そうするとかえってゲームとしての面白さを損なうみたいな文脈だったりするんですかね?
Mリーグ以降は特に、麻雀の持つ様々な面の中で、頭脳や読みの部分が特に注目されているように思われるので、後者の文脈だと結局、手三味線はいらないと考える人の方が大多数になるのかもしれません。

とりとめも抑揚もない文章で恐縮ですが、まあこんなことをふと考えた次第です。

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