雀荘での2年間

仙川にあったオレンジハウスというテンゴの雀荘で週2日金曜の遅番(21時から朝7時頃まで)と土曜日の遅番で働き出した頃のお話。

前回・前々回のお話はこちら↓

雀荘に入り浸る

18歳の僕にとって麻雀をすることは楽しくて仕方なかった。さらに言えば、自分よりも上手な人とできることが何よりも楽しかった。そうなると自然と学生時代の友達と打つセット麻雀ではなく、一人で雀荘に遊びに来ている人と打つフリー雀荘の方に入り浸るようになる。フリー雀荘に来るお客様のほとんどは仲間内の麻雀では簡単に勝ててしまい物足りなくなった人が多いので腕に自信のある方ばかり。さらに前回の記事に書いた通り、オレンジハウスはレートが安いのにゲーム代が高いということでなおさらレベルは高かった。そんな麻雀にハマってしまった学生のたどる道は大抵決まっており、学校に行かず雀荘に入り浸り、仕事の日でも無いのにお店で麻雀を打つ=単位が足りなくなるという黄金ルートを辿ることになる

オレンジハウスで出会った僕の尊敬する麻雀プロ

麻雀の世界のことは何ひとつ知らずに入ったので、お店の設立者の一人が井出洋介プロでお店の事務室が麻将連合の事務所になっていることは働き始めてから知りました。

オレンジハウスでは月に一度、井出洋介プロとノーレート(賭けないで)で打てるイベントがあり、終わった後はスタッフと井出プロで食事会をし、その席でプロの世界の話や、麻雀の覚えた方が良い事と覚える順番、個人的アドバイスなど他ではなかなか味わうことのできない貴重な時間を過ごせました。

入店当時の店長は麻将連合の認定プロで第8期、16期将王(麻将連合のリーグタイトル)の武則輝海プロでした。一緒に働ける期間はそれほど長くはありませんでしたが、当時、麻雀素人なのに自信満々のペーペーである僕に教えて下さった「素人目にもわかる振り込んではいけない3つのポイント」は麻雀歴15年、麻雀講師歴9年になった今でも大切に自分の麻雀の中で生きています。

井出洋介プロ、武則輝海プロには健康麻将教室の講師になってからも大変お世話になりました。このお二人と出会わなければ僕はこの仕事を続けていないでしょうし競技麻雀の世界に触れることもなかったと思います。尊敬する二人のプロに出会えたことは僕の人生においてとても幸せなことです。

オレンジハウスで過ごした日々

週2回のアルバイトでしたが週4回くらいお店に通っていました。同じ年のメンバー仲間と成績を競ったり、終わった後3人麻雀をしたり、パチンコ屋に朝から行ったり、飲みに行ったり。学校に行かなくなるのは当たり前の生活をしていました。今では良い思い出です。親には学費を無駄にさせて申し訳なく思いますが。

当時の雀荘メンバーあるあるで、大学や専門学校の留年や中退が当たり前でした。今の麻雀プロの人は高学歴の人も多く僕みたいな遊び人や雀ゴロがプロを目指す時代では無くなったんだなと痛感します。

そんな自堕落で楽しい生活も20歳で打ち切り、喫茶店へ就職することに。

その辺のお話はまた別の機会に。次回からはまた麻雀の講義をお送りいたします。

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