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公式ルールでも暗槓しないことがある&数牌のポンの裏スジ 〜自分の読みを信じること〜

鳳凰位戦40期、A1リーグ6節C卓に参加しました。皆様に応援していただいたのですが、満足いく結果にはなりませんでした。今、インタビューを受けているのは7節の直線と終わった後にお願いしました。

皆さんの質問にお答えします。

今回、初めての試みで皆さんに聞きたいところを聞いたところ、3回戦東3局5本場、九の暗槓せずのところをピックアップして欲しいとのことでしたので、この部分については無料でお伝えします。一方で皆さんにみてほしいところについては有料でお話をしようと思っています。案外隠されたところで反省しているのです。

78のツモり三暗刻ができる段階で暗槓することあるでしょうが、
この後のことを考えると、九を安全牌と考えると攻撃ばかりではないのです。

実況や解説でも言っていたそうですが、まさにその通りで九を安全牌に使うということで暗槓をしないということを選びました。

九が安全かどうかを考える

他の人の河をみていただければわかるのですが、九がかなりの安全牌になることがわかります。(西川だけは九で放銃することがあるかもしれませんね)

唯一危なかったのが、西川の八先切り。五をツモられたら放銃したかもしれません。
前田は八を孤立として捨てていき、字牌を抱えてのゆっくりとした進行
和久津は萬子でメンツを作るのを失敗したのはドラを残したためですが、
ドラを重ねない限り勝負しないとしていたのかもしれません。

序盤の捨てている数牌の周りはかなり安全

私のnoteを読んでいる方はほとんど知っているかと思いますが、念の為にわからない方に、九なぜ安全かも説明していきましょう。
捨て牌の順番は通常に手を作るのであれば
1.字牌や端牌の処理
2.内側の数牌の孤立牌の整理
3.あがりのためのトイツやターツ選択、役の選択
4.聴牌、もしくはオリ。
となるはずです。今回、私以外の三人は八や七を早く捨てているために上記の2の時に萬子の上を捨てていることになり、九はロンされにくいということになるはずです。

答え合わせもしましょう。
前田がわかりやすく、八は孤立牌の先切りです。和久津は萬子で1メンツも使っていないであろうほど、萬子を捨てています。西川も中によせる手として、最初に八切りをしているということです。
ちなみに西川の八は先切りというテクニックも兼ねています。前田のように五〜九は使っていないことに見せかけようとしているものです。先切りのメリットは相手が孤立牌と間違えて、放銃してくれるかもしれないということ。もう1つは、1面子を完成させるために厚く構えるよりも色々なところでメンツを作ることを考え(構想力と言います)、手役や完成しやすいメンツを探るなどの効果があります。連盟の公式ルールでは大切なテクニックです。

暗槓をしない結果、この後の西川のリーチの後の対応を自由にできるというメリットもあります。⑤はきれないと思ったので、九を捨てて降りました。もし、早々に暗槓してしまった後の⑤ツモの時は何を切れば良かったのかと考えると今回は正解を選んだと思います。ガチンコが苦手な私にはあるかもしれない四暗刻よりもかなりの安全牌を持つ方を大切にします。
別の視点で考えることもできます。私の場合、四暗刻にはなりにくいという特徴があります。ポン材は全てポンしてしまうからです。だからこそ、
「古川の手の中はどうなっているか分からない」
となるのです。それで相手が降りてくれるのが狙いです。ただし、A1の方々は私のことを十分に研究している人ばかり、今回の西川みたいに打点が高い時にはしっかりと勝負していきます。この辺りの主導権争いは私に限らず、A1ではやっていると思います。
さて、この時ばかりはツモり三暗刻、出上がり5200という打点がありますのである程度勝負しますが、槓をしない以上、降りるという余地を残しておけるのがこの打ち方のメリットです。

皆さんに覚えておいていただきたいのは、どちらも選べるようになって、手牌以外の状況に応じて選択できるようになって頂きたい。私の場合は態勢を重視したりその場の感性を大事にしますが、みなさんは何を重視するでしょうか?
今期の目標?その半荘で何をテーマにしているか?場況、点棒状況などなど…
その辺りを考えてみてください。

こういうところに気付けるようになるとさらに麻雀が楽しくなります。

私がピックアップしたいと思うところは1回戦のラス前、オーラスのところです。ここで私がこういうところを反省しているんだというところを見てください。

私が失敗する伏線はあった

まずは、和久津への放銃。ここの部分は和久津の4−7が読めていたのにも関わらずにリャンメンが惜しいと思って放銃をしてしまっています。

まずは8ポンの後の聴牌打牌の7切り。この時点でリャンメンというのも意識していたのですが、流石に劣るリャンメンになっていますので、他にもやりようがあったなと考えます。

47を抑えれば、全員が困ったまま、ツモの回数を増やすことができたのに…
誰かが欲しいだろうトイツ筋を捨ててしまいました。そして和久津をあがらせる羽目に。
こういう打牌はきちんと反省しなくてはいけません。

さらに聴牌時の打牌選択でのミス。
和久津の待ちは萬子か索子だと考えていきましょう。筒子もないわけではないですが、この時には選択肢にはありませんから、筒子が来た時に考えるものとしましょう。
さらに読みを絞って、索子の36と47だけを考えて見てください。どちらがロンと言われやすいでしょう?4と7のはずです。このように自分の手にはヒントがあります。そこから相手を読める場面でありました。
例えば、アンコ筋やトイツ筋を持っている時は、その牌がみんな欲しいと思って我慢をしています。その場所にあえてトイツ筋をプレゼントする必要はない訳です。ここで6を切るという選択もあったと考えれば、後悔します。
この後に4周りがリャンメンになる3や5が来たとしても、4は切りません。

リャンメン待ちを作ったのだから打ったのはしょうがない…では古川麻雀ではナンセンス。相手がその待ちであると読んでいる以上、その牌で打ってはいけないのです。
他の危ない牌を持ってこれば、受ければいいのです。行き当たりばったりの放銃は私はしてはいけないのです。

サーフィン打法の武器はポン。並びシャンポンや一盃口待ちからのポンをするノウハウとして、ポン材待ちのリャンメンはしない方がいい。ポンの内側の牌で手を作ろうとするわけですので、ポンの裏筋が待牌になる、あるいは使いたいと思うはずです。
なので、気をつけなくてはいけません。
だから、自分でポンをしている待ちのリャンメン待ちはかなり劣っているものだと考える必要があります。このことがわかっているなら…。オーラスのポンは続けてミスをしているなと反省できる訳です。

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