少し早いけれども、リーグ戦のことを思う

鳳凰位決定戦が終わり、HIRO柴田プロが鳳凰位を獲得したと聞きました。おめでとうございます。リーグ戦から調子がいいのと思っていましたが、その調子をそのままに決定戦にまで進んだのだと思いました。
これからの活躍が楽しみである。

ということで、次はグランプリMAXがスタートし、来季の鳳凰位のリーグ戦のことも考えるようになった。
4半荘の成績を作るのも大変なのに、それを12節やらなくてはいけない。調子いいまま、1年間を送ることは難しく絶不調の中でも戦わなくてはいけない。
連盟にはいろいろなタイトルがあるが、その中でもリーグ戦は大分得意としているものの、去年はいいところなく終わり、降級もちらつく有様でした。

ガチンコでの麻雀というのは嫌いなのだが、好む好まざる関係なくそんな場面になってくる。ガチンコで満貫の放銃の場合、私は2〜3回で今の失点を挽回しようと考える。リーチ1回で全部を取り戻すと考えても十中八九無理だと考えている。そこで再びガチンコで負ける…と考えると1日の成績に影響してしまう。

麻雀で心に描いていても、その反対のことをすることが多々ある。
抑えきれない感情がマイナスになり、1年間は負けが多かった。
最近はお披露目できないインタビューにたまたまめぐり合った時、人と対峙するのではなく、自分と戦っているのだと答えていたことがある。去年はそれができていなかった。嫌な1年であった。

こんなこともあれば引退というのもちらつく。もう少しやってみようか、否、やめほうがいいんじゃないの?と2人の自分に毎日悩む。

伊藤優孝にある時に電話で聞いてみたことがある。返ってきた言葉が
「古ちゃんも頑張るから、俺も頑張れるんだよ!年取って、ヘマやミスはあるけど、俺たちの麻雀、生き様を若手に見せつけるのが俺たちの仕事じゃ無いの!!」と
別の時には第一打、發のドラ切りの質問を森山会長から受けた。
「第一打のドラ切りは2回あったけど、まぁそんなこともあるよ。がんばろう」と言うエールも受けた。

今年は沢崎が復帰、和久津とダンプ大橋が出戻り。A1はまた面白い展開になるかもしれない。

和久津とはトーナメントをやった時の印象を思い出す。
「こいつ強いわ!」と思った。「俺、この子に勝てるかな…」と正直に思った。
読みは鋭いし、人の癖を見抜くこともできるようだ。
以前、夏のリーグ戦の時は腕まくりをして対局をした。終わった後に
「古川さん、まくった腕の所に癖がでていますよ?」と言われたものだ。
私はそんなことしてるかなぁ…純粋なアドバイスではなく、何か迷わせてくるのか…と疑ったものだ。

というのも、昔の小島武夫は新人に対して、一発かます様な戦術があったのだ。そのことを思い出すと、癖をわざわざ教えてくれる…というのも疑問がある。
そういう時代もあったのである。小島武夫のかましは私も受けていて
「古川、今日はポンチーするなよ?」と言われると
「僕は4センチ(四枚)じゃないと、わからないんですよ」
とかわしたものだ。
結局、和久津のいうことはそのままにしてある。和久津は性格が強いのが麻雀に出ている。久しぶりに打てると思うと楽しみだ。癖の話はまた聞けるかもしれない。

ダンプ大橋プロともA1で戦ったことがある。大きな体でとても繊細な麻雀。彼も大物手を作るのが得意で、ロン、メンチンを放銃した…なんてことを思い出す。

そして最後に佐々木寿人。鳳凰位の結果を聞いた最初の感想は「やった、佐々木寿人と麻雀が打てる!こんな嬉しいことはない、長生きはするものだ」である。

楽しい麻雀が打てるのを夢見ているわけだが…。恐い部分もあるのだ。

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