古川孝次のピンフの話

いつもこのようにしているわけではない


今回はピンフの話をします。態勢や場況、点棒状況を無視した話なので、普段から私がこのようにやっているわけではないことを気を付けてください。

アタマ候補に困る時

例えば、タンヤオのような手になってきて、仕掛けも入れたい所で邪魔になるオタ風のトイツ。オタ風なので、ピンフのアタマには使いたいのだが、タンヤオを目指して手をパンパンに広げたいので捨ててみたら、ピンフのような形になってきて「はて、アタマはどこにあるんだ…」ということが私にはある。皆さんはいかがでしょう?
他にも、最初からアタマができていればそれはそれでいいのだが、前に進めた時にアタマ候補のトイツが複合系の形になり、またそれがメンツとなってしまって、アタマづくりをもう一度検討しなくてはならずに困ることがある。このご経験なら皆さんと共有できるはずです。

こんな時には慌てずに連続形になっている2メンツの候補の部分に目を止め、残してみよう。例えばこんな形があります。
1.6678のようになっている所が亜リャンメンの候補として残す。
2.34455→234+55や345+55のようにイーペーコーの形を崩す。
3.34556→3と5と6、ノベタン(3456→3+456もしくは345+6)や亜リャンメン(3455)を意識してアタマの候補にする。
4.45678の三面張りは45と78がアタマ候補になる。
5.24や89という悪形になっている部分をアタマ候補にする。

ピンフはチャンス手になりやすい

ピンフはタンヤオと同じくよくできる手役。ピンフにタンヤオ、三色、ドラなど…絡んでくると点数が倍々になって大物手にもなる。大物手に育ちそうならば、パンパンに手を膨らませて手牌の13枚をフルに活用するのが肝要。もちろんリスクはあるのですが、チャンスの手になった時にはきちんとあがりに向かうことが大事です。
そして、自摸って「1300,2600」の手(リーチツモタンヤオピンフ、いわゆるメンタンピン。もしくはリーチツモピンフドラ1)になるのであればしっかりとリーチ。5200点という点数は相当な収入です。
リーチせずに自模って「700,1300」ではもったいない。
時にはヤミ聴の時もあるが、その話は別の時にすることにする。

時にフリテンでもリーチする

実戦での懐刀をひとつ紹介。
ひとりの捨て牌を見た時に、いかにも欲しそうな牌があった時にはリーチを言われる前に先切りしてしまってもいい。
こういう選択をするときに、たまにその部分が育ち、フリテンになってしまうという時が往々にしてあるが、自分の手牌が高くなるのであればそのままリーチするのも作戦である。フリテンの片方が三色にはまっている時には尚更効果がある。もちろんフリテンにならないことに越したことは無い。
こんな時にツモあがりが出来たのならば、相手は相当なショックである。ただし、毎回やるのは危険。ここぞという時に限ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?