見出し画像

【雀荘】メンバーのお仕事

※本記事は約9年前に他のブログで書いた内容を面倒くさいので一切加筆訂正せずに適当に分割/統合してそのままコピペしたものです。シリーズで何話か続きます。昔に書いた昔話なので現在の状況と一致していない部分もありますが面倒くさいので修正せずに載せてます。

------------------------

「メンバーというお仕事」というカテゴリで記事を色々書いてきましたが、メンバーの仕事とは基本的にどういった事をやるのか、という肝心のところを書いていませんでした。

フリー雀荘に良く行く人や働いた事がある人にとっては当たり前の話かもしれませんが、雀荘に行った事無いという方もいるかと思われますので一応、メンバーってどんな仕事?といったところを書いていきたいと思います。


【出勤時】
入口から入る際に元気な声で「おはようございます」と挨拶します。
雀荘業界では朝でも夜中でも挨拶は"おはようございます"で統一されています。

更衣室(部屋では無くてパーテーションで区切られたスペースとか非常階段とかが普通)で制服に着替えます。制服と言ってもベストに蝶ネクタイ(もしくは普通のネクタイ)とか私服の上からエプロンだけとかそんな感じです。

着替え終わったら稼働している卓1つ1つに挨拶して回ります(まとめてやる店もあります)。
「ゲーム中失礼します。おはようございます、いらっしゃいませ、本日も宜しくお願いします。」
って感じですかね。こういうのは慣れるまで恥ずかしいです。

挨拶が終わったら、立ち番の仕事に入ります。また、責任者(その番で一番偉い人)はレジの引き継ぎ(レジ金に過不足が無いかを調べる)なんかをします。

【立ち番時】
ホールのお仕事ですね。

・注文された飲み(食べ)物を作って運ぶ。また、開いたグラス(食器)をさげて洗う。
・汚れた灰皿を綺麗な灰皿と交換して洗う。
・ゲーム終了時(又は開始時)にゲーム代を頂き、日計表に記帳する。
・代走を頼まれたら入る。
・おしぼりや煙草などを頼まれたら持っていく。
・お客様がご来店したら、おしぼりを渡し、飲み物を聞いて持っていく。
・使い終わった卓の掃除。
・声を出す。
・まれに電話の応対。

主な仕事はこれくらいですかね。飲み物は大概フリードリンクなので結構頼まれます。また、頼まれなくてもグラスが空いているお客様がいたら「飲み物いかがですか?」なんて伺ったりもします。食べ物はカップラーメンとかレトルトカレーとかだれでも簡単に作れるものが殆んどです(店によってはチャーハンとかカップじゃない焼きそばとかのメニューもありますが料理した事無い自分でも簡単に作れるようなものばかりでした)。フードメニューとかアルコール類とかは有料なので、出した時にお代を頂きます(貰うの忘れたりすると自腹切らされたりする羽目になることもあります)。

灰皿の交換なんかは説明する必要もないですね。30分おきとか1時間おきとか暇をみて交換します。

フリーの卓では1ゲーム終了ごとにゲーム代を徴収しに行きます(「ラストをとる」なんて言い方します)。現在では卓に清算表示機能がついておりゲーム代もトップ払いとなっているところがほとんどなので、トップ者から頂くだけで良いのですが、昔はお客様1人1人から貰っていたので結構面倒でしたね。ゲーム代が雀荘の1番の収入源なので、このラストをとる仕事が最も優先される仕事と言っても過言ではありません。ゲーム代を貰ったら日計表とか日報とか呼ばれる表に必要事項(開始時間とか前回の着順とか)を記帳します。

「代走」というのは一時的にお客様の代わりに麻雀を打つ仕事ですね。お客様がゲーム中にトイレにいったり電話をしに行ったりした際に、いちいちゲームを止めて他のお客様を待たせる訳にはいかないので、少しの間だけメンバーが代わりに打ちます。まあ、長期代走になる事もよくありますが、この代走という仕事、自分は結構嫌でしたね。なんせお金がかかっているので、振り込んだら申し訳ないし(文句言われるし)、かといって振り込まないように打って和了れる手を和了れなくしてしまったりというのも、お客さまにとってはマイナスになる行為ですからね。代走時の打ち方というのが店によって決まっているところもあります(そのへんはまた別の機会にでも)。

おしぼりは雀荘に付きもののアイテムですね。暖かいのと冷たいのとガチガチに凍ったのがあります(お好みでレンジでチンもできます)。

煙草は自販機が置いてあるところと、買い置きしてあるところがあります。ただ、全ての銘柄を買い置きする事は出来ないのである程度メジャーなものや頻繁に来店されるお客様のものだけストックしてあります。店に無い煙草を注文された際、わざわざコンビニで買ってくるといった事をしてくれるお店もありますが、はっきり言ってそこまでサービスする必要は無いと自分は考えています。そういう事するから"メンバー = パシリ"と勘違いして「コンビニで肉まん買ってきて」とか言う客が増えるのだと思います。

お客様が来店したら「いらっしゃいませ」といっておしぼりをお渡しし、飲み物を伺います。そして、預かり金が有る店の場合をお預かりを頂きます。「預かり金」とはゲーム終了時に清算のお金が足りないといった事態を防ぐための保険ですね。もちろんお帰りの際に全額耳を揃えてお返しします。また、いつ卓にご案内できるかの説明もします。状況によりすぐご案内できたり、少し待っていただいたりするする場合があるので、きちんと説明します。これが無いとお客様はいつ麻雀出来るのかとか不安になりますからね。あと、初めて来店された(新規の)お客様の場合は、両手の指が10本ある事を確認してからお店のルールとマナーを説明します。麻雀漫画に出てくる場末の雀荘みたいに「ルールはやりながら教わりな!」なんてお店は見た事ないです。

お客様が帰られて使わなくなった卓とサイドテーブルを使用前の状態に戻すことを「卓掃(たくそう)」とか「洗牌(せんぱい)」とか言います。麻雀牌って長時間使用すると手垢が付いたりしてかなり汚れるのでおしぼりで綺麗に拭きます。メンバーの仕事って麻雀打つ時と卓掃する時(後は飯食う時)しか座れないので、特にアウトオーバーして立ちっ放しのメンバーは率先して卓掃をやりますね。卓掃しながら寝る奴もたまにいます(もちろん後で怒られます)。

声を出すというのは、「いらっしゃいませ」とかですね。雀荘独特のものもあります。「1卓リーチが入りました。頑張ってください。」とかですね。何を頑張るのか正直解りませんが、昔からの習慣みたいです。これも慣れるまで恥ずかしいです。

現在はお客様も皆携帯電話を持っているので、お客様宛てに電話がかかってくるなんて事は無くなりましたが、御用聞きとか、予約の電話とかがかかってきたら応対します。

立ち番の仕事としてあとは、看板の出し入れとかカーテン閉めたりとかゴミ出ししたりといった雑用もちょこっとある感じです。ノーゲスの時などに店内の掃除したりもしますね。

基本的に、雀荘の仕事に「休憩時間」というものは設けられていません(一部のお店ではあります)。食事をしたり、煙草を吸ったりすることは勿論認められていますが、すべて、仕事の合間の空いた時間に済ませるといった感じです。まあ、麻雀の場合、一度ゲームが開始されれば次のゲーム代の回収までに30分くらいの余裕はあるので、立ち番が1人しかいない時でも飯を食う時間くらいはなんとか都合がつくのですが、1日中麻雀打ちっ放しとかいう事態に陥る時もあり、飯食う暇がないなんてときも稀にあります(ゆるい店だとメンバーも麻雀打ちながら飯食ったりできますが)。

【退勤時】
勤務時間が終了したら、出勤時の逆の手順で帰り支度をします。まずは稼働してる卓に挨拶です。
「ゲーム中失礼します。お先に失礼します。この後もごゆっくりどうぞ」
みたいな感じですね(責任者の人は帰る前に売上を計算したりとかの仕事もあります)。

で、更衣室で着替えて、店を出る際に「お先に失礼します」といって帰ります。


メンバーの仕事ってだいたいこんな感じです。↑には書いてないですが、もちろん人数合わせでお客様と一緒に麻雀を打つのも仕事の1つですね。

麻雀のルールさえ分かっていれば誰にでも出来る簡単なお仕事です(ホールの仕事のみなら麻雀知らなくても出来ます)。拘束時間は長いですが流行ってるお店でなければ暇な時間も沢山あって体力的には割と楽な仕事かと思われます(暇疲れしますが)。


今回は簡潔な記事になるはずだったのに意外と長くなってしまいました。書き漏らした仕事もありそうですが、大体はフォローできてる筈です。ではまた来週~。

<追記>

あ、出前の注文とか面倒な仕事もあるの忘れてた…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?