見出し画像

取り返しのつかない失敗と塞翁が馬(さいおうがうま)

取り返しのつかない失敗ってしたことありますか?
実は最近、我が家でこれが起きました。


私の肘が夫の眼に当たり、夫が網膜剥離(もうまくはくり)になったんです。


40代以降の人は要注意!


網膜剥離って何?
網膜剥離はボクサーなどの格闘家などが、殴られたりして起こすことが有名ですが、老化が原因でもなる眼の病気です。

眼の奥の網膜がはがれて、ひどい場合は失明することもあります。


今回夫は、幸い失明には至りませんでしたが、
目の前に銀河のような大きな曇りが常に視界に残ってしまった夫。


はい、私のせいです・・・チーン


この出来事をツイートしたのはこちら。


今回は、この事件のいきさつをお話しつつ、私が何を思ったかシェアさせていただきます。


生まれて初めて書くnoteです。
何かを感じ取っていただけたらこの上なく嬉しいです。


事件のいきさつ


私は、アラフィフのワーママで、
夫、高校3年生の息子、小学5年生の娘の4人暮らし。


先月のある日。あっという間の事件が起きました。

私がベッドで昼寝をしていたら、夫が近寄ってきて、後ろからいたずらを!


私が振り払おうと

「やめてッ!」

と腕を振ったら、、、、

私の肘が左目に「ガツン」とヒット


夫はいい年して、いたずらっ子のような人。
子供や私に、くすぐったり、顔をペロンと撫でたりするのは日常茶飯事。


私は不意に触られるのが好きじゃなく、、、
しかも眠かったのもあり、いつも以上に強く振り払ってしまいました。

夫の眼鏡がゆがみそうなほど。


夫は痛がりながらも、その時はまだ、視界に異常はなく。
その後2~3日経って「眼の奥がずっと痛い」と言いだして。

目の前に糸くずのようなものが飛んで見える飛蚊症(ひぶんしょう)の症状が出てきました。


病院に行く?と聞いても、病院嫌いの夫は「行かない」と。


口が悪い夫は、
「妻に暴力受けた」とか
「おまえにやられた」と言い続け、
私も気に病んでおりました。


そんな中、たまたま私が結膜炎で眼科にかかり、ついでに夫のことを聞いてみたところ・・・



「すぐ病院に来てもらってください!」



網膜剥離の恐ろしさ

夫の飛蚊症は、だんだんと銀河のような曇りに発展してきて。

夫もさすがに怖くなり、一緒に眼科に行ってくれました。


眼科では瞳孔を開いて精密検査しました。
その時の先生からの話はこちら。

・網膜剥離を起こしている。
・レーザーでこれ以上悪くならないための手術をする。
・2週間は仕事も控えて安静に。乗り物にも乗らず、眼をなるべく動かさないこと。
・安静期間中に安定しないと水がさらに広がって、入院して大きな手術になる。
・とにかくこの2週間、いかに安静にするかが勝負。
・ひどい場合は失明のおそれもあり。


早速手術で、レーザーを300発以上打ちました。
めくれた網膜の周りを固める作業のようです。

打たれる度に、強い痛みが走り、緑色の光が見えたそう。
よく耐えてくれましたT T


帰宅してからの2週間は、絶対安静。
爆弾を抱えているようで、本当にコワかったです。


度々の受診で確認し、幸い更なる手術は要らず、銀河を残したままそのまま安定となりました。



人生万事 塞翁が馬


これ以上ひどくならなかったのは不幸中の幸い。

夫は普段の生活を取り戻すことが出来ましたが、それでも夫の目には白く曇った銀河が残り続けます。


他の人には見えないけど、夫にとっては、、、
この先もずっと視界に立ちはだかる邪魔者です。


人間の受け取る情報の8割は眼から入るそう。

私は、夫の外界との最重要なインターフェイスに
一つのマイナスを与えてしまったことになります。


あーー。



「塞翁が馬(さいおうがうま)」って話をご存知でしょうか。
簡単に言うと、こんな話。


塞翁が馬は、「人間訓」に記されたひとつの故事が語源。

主人公塞翁は、自分が飼っていた馬が逃げてしまうという災難に見舞われる。このときに周囲の人は、塞翁を「とんだ災難にあった」と慰めた。
しかし、塞翁は「これは幸運だ」と言って取り合わない。

逃げた馬は、のちに駿馬と一緒に再び家に帰ってきた。周囲の人は塞翁にお祝いを伝えに行くが、彼は「これは災難だ」と答えた。塞翁の言葉通り、彼の息子が駿馬から落ちて足を骨折した。周囲の人が見舞いに行ったときに、塞翁は「これは幸運だ」と答えた。

後に戦争が起きて地域の若者は徴兵されたが、彼の息子は足の骨を折っていたため、戦争に行かずに生きながらえた

「塞翁が馬」は、このように巡り廻る運命の不思議さを題材にしたストーリーが元になっている。この言葉には、「人間が予測できることには限界があり、一時的な出来事に振り回されるのは愚かなことだ」などのメッセージが込められている。


私が仕事で辛かった時期に、中国人の友人が教えてくれた言葉です。

何か悪いことがあっても、それが悪いことかは分からない。
今回もこの言葉が救いになりました。


今回、網膜剥離という災難に見舞われましたが、何か幸運を見つけるとしたら、、、

中高年の身には何が起きるか分からない!
日々健康に気を付けて、
定期的に検査を受けて、
しっかり予防していこう!

という気付きになったということかな。


皆様もどうぞお気をつけて。


ちなみに、夫はいたずらっ子で口が悪い人ですが、網膜剥離になった原因(私の肘鉄!)は他人には話していないよう。


実は優しい人なんです。



「したたかに老いる」って塞翁が馬の繰り返し


病気になったり
事故に遭遇したり
災害が起きたり


人生100年時代、この先の人生も、いろんなことが起きてくると思います。


今回一番つらいのは夫です。
ずっと続いていく目の前の銀河を、私も忘れず一緒に背負う気持ちでいなければ。

とはいいつつも、むやみに引きずりすぎずに、前を向く。

いくら気をつけつつも、塞翁が馬。
何事もいい事か悪い事か分からない。


そんな凪の海のような心で、老いていきたいと思うこの頃です。



【40代以降注意!】網膜剥離は老化現象で起きたり、強度の近視等で元々網膜が弱い人にも起こりやすいようです。強打してないので、網膜剥離のわけがないと思い、油断してかなり進行してから受診する方が少なくないそう。網膜剥離は基本的に痛みを伴わないそうです。

特に40代以降の皆様!痛みの有無にかかわらず、見え方に異常(飛蚊症、視野欠損、物が歪んで見えるなど)があれば、すぐ眼科に行ってくださいね。

我が家も、今回、ツイートがきっかけで、ツイ友さんからおすすめの病院を紹介いただきました(感謝!)。半年の経過観察が終わったら、そちらに夫婦で定期健診に通い、老化による再発を防止しようと思います。


私の初めてのnote。
最後までお読みいただき嬉しいです。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?