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短歌結社 まひる野
2020年8月7日 13:39
「違い」のちから・夏の陽に焼かれて日日をあるばかり石は花々のやうに開かず・うろこ雲のびゆく夏の陽ざかりに花はま白く咲くをおそれず・薄いコップの縁に残せる指紋など忘れて夏の陽ざかりを野を・少年の我は夕べが切なくてしきりに土の笛吹きてゐし・蝶を風に流してののち掌に真白なる粉(こな)をしばし見てゐつ・雲ふかく没するほそき釣革にぶらさがつてるおびただしい手