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Rework with『可愛くてごめん』に参加して世界にお届けする話②

Rework with『可愛くてごめん』に挑戦したお話、その2です。

すでにリリースされていた他のクリエイターさんの作品も聴いてみたのですが、ちょっと気になることが。明らかにAI任せで作成したものを大量に出してきた人がいるようです。歌詞はそのまま、曲は全く別物なのです。歌詞を入れれば、数分で演奏付きの曲が完成っていうあれです。

出来はどれも残念!ですが、再生数(とお金)は稼げるでしょう。とにかく数が多いので。これをやられると、配信サービスでタイトル検索されたときに他の作品が見つかりにくくなるし、全体のレベルが下がってリスナーも離れてしまいます。

これは企画の存続に関わる事態です。TuneCore Japan様、対策をお願いします。

さて。

方向性が固まってきました。
1960年代モータウン風要素を入れつつ、バンド・サウンド感も出してみようと。

もう一つ自分の得意な方向で、元の音源をザクザク切り刻んでジャズ・ファンクなエレクトロニカでお洒落にという事も考えましたが、そういうのが得意なクリエイターは沢山いるでしょう。実際他の方の作品もいくつか聴きましたが、みんなうまい。まして自分の貧弱な制作環境と技術では敵わない。ループのサブスクとかやれないし。

ただこちらは生憎長く生きている。デュア・リパじゃないが「レトロフューチャー」な感じにするのは負けないのです。

スマホのプレイリストにヒントになりそうな曲を集めます。

The Marvellettes "Please Mr.Postman"
The Ronettes "Be My Baby",
 "I Can Hear Music"
Larry Lurex "I Can Hear Music"
The Beach Boys "I Can Hear Music"
Eric Carmen "It hurts too much"
Billy Joel "Say Goodbye to Hollywood"
The Alan Parsons Project "Don't Answer Me",
 "The Golden Key"
Sammy Davis Jr. "Don't Blame the Children"…

はいはい、そういう感じね っと思った方は同年代かそれ以上。
元の音源に含まれない楽器は出来るだけ打ち込みでと思ったんですが、大事な音がDAWの音源では感じが出ない。
それはタンバリンとカスタネットです。

これがないとあのフィル・スペクター的な音にならない。
生音で作るしかない。

もちろんタンバリン、カスタネット持ってません。100均のおもちゃタンバリンがいいとか、よさこいソーランの鳴子がフラメンコのカスタネットみたいな音になるとか情報があったんですが、近くの100均にない。

そこで色んなものを叩いてみました。タンバリンは小さな鈴をチェーンにくっつけて上手くいきました。

カスタネットはなかなか良いのが見つからない。どうしたもんかなと思いながら、壊れた折りたたみ傘を分解していた時です。傘の先っぽの部品を傘の柄に入れたら…
「カララッ」

!

見つけました。

これを金属製のシャープペンシルで叩いてカスタネット音にします。タンバリン(鈴)と合わせてループを作りました。

これがパーカッションになるわけやね

元の音源も整理します。

最も多くのパートを占めるドラムのトラックから、128BPMに合わないハイハットをカット。

イントロの印象的なクロマティック・パーカッションをほぼ全カット。逆にティンパニは強調します。

ヴォーカルはハモリを強めに。歌詞のポイントになる「Chu」「ごめん」「ざまあ」を強調する工夫も考えました。

実際どんな感じになったか?聴けばわかるさ、ありがとう!というわけで、次回曲の流れに合わせて解説します。

大抵の配信サービスで聴けるので、ダウンロード、キープ、プレイリスト追加などして下さい。

ぜひ。


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