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可能性が見える先生。

可能性が見える…というのはどういう事か?
というと、
直観的に
「この子ならここまで行ける」
という、
そのお子さんの伸びしろが見えている…という事かと思うのですが、
実は、
このことが見えている先生とそうではない先生がいて
どちらも同じようにレッスンしているように見えて
実は、全く向かっている方向が違う事が多々あります。

これがはっきりと解るようになったのは
娘がピアノのレッスンを受けるようになってからなのですが、
それは、最初にお世話になった先生と今お世話になっている先生が、
真逆の教え方をしてくださったからなのです。

3歳~6歳までお世話になった
最初のA先生は、
ある教材を熱心に研究なさってらした先生で
地元では有名な先生です☆
コンクール入賞者も多く輩出なさっています。
とても真面目で、基礎を重んじてくださっていたので
楽譜の読み方はきっちりなさってくださいました。
その子が出来る事を増やしてくださって
「弾ける!読めた!」を確実に積み重ねさせてくださいました!
このA先生のお陰様で、色んな事を学ばせて頂きました。

ただ一つ…娘自身の内側に入ってきて下さるような感じではなかったので
娘がなかなか慣れてくれなかった…というのと
娘の伸びしろが見えているはずなのに、
伸ばすような近道をさせず
(近道を知らないのかもしれません)
熱心になさっている教材を満遍なく終わらせる事に集中なさっていました。
セオリー通りなのでしょう。
テクニック的にはそんなにレベルアップするような教材ではないので、
娘にとっては初見で弾けるような曲を多くやる…
という結果になり、お陰で読譜力と初見力はついたと思っています♪
(小2で、ツェルニー30番や、バッハのインベンションにもチャレンジできたほど!感謝ですね。。)

一方、現在のB先生は、
読譜に関しても、今までのものから更に発展するような教材を選んで下さり、
的確な曲選びと、娘の伸びしろと個性を生かして下さるレッスンで
何と、お世話になり始めてたった2年で
ABC~ブルグミュラー+ツェルニー20の練習曲を経て、ツェルニー30番へとステップアップさせて頂きました!
曲はいつもちょっとだけ上のレベルをチャレンジさせてもらえ、
「絶対にできるから」という可能性を信じていらっしゃるのが目に見えて、
諦めずに手を変え品を変え…のレッスンで、必ず出来た!というところまで確実に連れて行っていただいたお陰様で、テクニックも表現力も、様々な音色で奏でられるように成長させて頂けました!
(1曲に対しての家での練習量は、A先生の時と同じくらいの分量ですが、曲数が多くなったので、一度、ギブアップ宣言をして、調節してもらってます)

ちょっと余談ですが、
A先生の時に娘が嫌がっていた理由の一つに
『音と声がうるさい』
というのがありました(;'∀')
これだけは、私も先生にお伝えする事ができなかったので
私にも責任があるかとは思うのですが…
そこで、音色が綺麗で感情の起伏があまり激しくない先生…
という事で
今のB先生(男性のピアニスト)にたどり着きました。。。
もしかしたら、
自分に向かっての言葉ではない=関係ない言葉=雑音⇒うるさい
と感じていたのかもしれません…
あくまでも推測ですが…

娘は、明らかにA先生の時よりもピアノに集中していますし
先生を尊敬しています。
B先生は、娘が幼児の頃から、
ちゃんと娘に向かって言葉をかけてくださいました。
誰の何に向かって、何のために発している言葉なのか?
これは、子供達にとってはとても重要な事だと思います。
そういった対応の上で、
伸びしろを見るレッスンをして下さるので
本人の気持ちも上がります☆
A先生には年少から3年もお世話になりましたが、
なかなか進まなかった感触がありました。。。
(コンクールなどの寄り道が多かったような…)

また、可能性を引き出せるか?否か?は
『ZPD』(最近接発達領域)を重視しているか?
(誰かの助けがあればできる事)
その前段階の「一人でできる!」という事を重視しているか?

の、どちらを重視しているか?にかかっています。

ただ、ZPDばかりを重視していると、
子供達の頑張りが続かなくなることがあるので
バランスが必要なのだと思うのですが
B先生は、ちゃんとこちらから「きついです」と訴えれば
調整をしてくださって、待ってくれる事もしてくれるので
今では、娘にとって「上手にしてくれる先生」という位置となっています。
また、「上達した」を感じさせてくれる指導なので
本人の自信が必然的についているように見えます。

ここであえてデメリットをあげるとすると、
可能性がみえるだけに、無理をさせてしまう事がある…
という点でしょうか。。。
ですが、これは先生との話し合いで解決できる事がほとんどなので
私的には問題がないと感じています☆
(話し合いに応じて下さる場合は…)

可能性が見える先生で
しかも、そこへの近道を知っている先生で
共感力のある先生は
間違いなく、お子さんの可能性を伸ばして下さるはずです。
とは言え、これも何を求めるか?
なので、
マイペースに出来る事を少しずつ増やせれば…
というスタンスの場合は、
そうじゃなくても良いと思われます☆
『感性(個性)を大切に』のスタンスの先生がピッタリかと思われます。
(可能性を引き出してくれる先生は、必然的に、感性も大切にして下さいます♪これは間違いないです)

どちらにしても、
お子さんの心や資質、才能に興味を持って下さる先生は
どんな教え方だとしても、最高だと思っています。
お医者様を選ぶのと似ているかもしれませんね。

病気をみているのか?
その人自身をみているのか?


その上で、何が見えている先生なのか?
いずれにせよ、
音楽に関わる子供達が、
その子にとって最高の音楽ライフとなる事を心から祈っています☆

☆mahina☆
アメブロ⇒https://ameblo.jp/hisamina/

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