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【ネタバレ有】大脱出2 感想:色々アレだが格段に面白い

DMMTV「大脱出2」について、感想、思ったことを書き連ねていきます。先日配信したばかりの有料配信コンテンツの感想を、ネタバレを前提に書きます。一応、コンテンツの内容全てをここで書かないように、意識しようと思います。まだ見ていない方は今すぐ見て下さい。めちゃめちゃ面白かったです。いいから早く!見ろ!

それと、前作「大脱出」の記事もリンクを貼っておきます。「大脱出」というタイトルはこれだけではなく色々あるそうで、多分他の大脱出目当てでページを開いてしまった方が多くいらっしゃるかもしれません。
(そのせいかビュー数がここ1ヶ月で異様な増え方をしている、その中でスキを押してくださる方も一定数いるので、純粋にDMMの方の大脱出の感想として見にきてくれた方もそこそこいらっしゃるようです、ありがとうございます。)

前作からの進化点

協力必須の脱出仕掛け

脱出部屋同士の関わりがないのが勿体無いなあと前作で感じていたのですが、今作は大部屋内を比較的早い段階で自由に動けるようになるさらば青春の光の2人を中心に、それぞれ協調して脱出する前提の設計になっていたのがとても良かったです。さらばの2人は冒頭でバカリズムさんが触れていたように過酷なロケに参加するキャリアからはやや脱していて、2人共優秀だからこそ中心になれるというか、「主人公感」があって良かったです。

演出の違和感が激減している

前作ではDay2の合流が明らかに都合よく同じ時間に似たような場所で出会っており、作為的な演出が見られました。おそらく小部屋の脱出自体が別日収録になっているからだと考えられます。僕は演出は演出と割り切って見られるので(面白ければ、OKです)そこまでネガティブな気持ちにはならないのですが、ここで萎えてしまった視聴者の方も多くいたようです。

今作では、上記のような時系列的な違和感が一切なく、同時系列でそれぞれの脱出が進んでいきます。それぞれが関わり合いながら脱出しなくてはならないため、この収録自体をズラすことが不可能です(物理的に遠く離れていたクロちゃんですら途中で倉庫組と連絡しなくてはならなかった)。前作の視聴体験を下げてしまったポイントを的確に修正しているのは素晴らしいです。まあただ演出が全く無いかというとそんなことはなさそう。

謎解き要素のボリュームアップ

前作は「お菓子の家の壁を食べて出る」「床を破壊して土を掘って出る」のように、パワープレイ的が脱出が多く見られました(岡野・高野組の脱出方法が想定解かは不明)。今作は脱出に謎解きが多く絡んでいて、多くの場所で閃きが必要です。特に見ていて気持ちが良かったのは「サイコロの目を全て1にする」がどのような意味かが判明し、最後のサイコロを倒したとき。視聴者的にも気持ちの良い脱出でした。「クレーンゲームの筐体を破壊する」もリアル脱出ゲームチックな仕掛けで良かったです。謎解きが好きな人は特に今作は楽しめるんじゃないでしょうか。ただ、今作のような計算された脱出を見ると、前作の大味な脱出の良さもまた感じましたね。

感想

謎解きを中心に、格段に面白くなった

先ほど触れた演出の違和感の解消や謎解きのボリュームアップが功を奏して、めちゃめちゃ面白くなっていました。続編ってつまらなくなりがちですけど、今回の「大脱出2」は正統進化と言っていい内容だと思います。全員の脱出ルートがそれぞれ丁寧に絡み合うように設計されていて、協力することでギリギリ脱出できる程度の難易度になっているのが良かったです。脱出経路に無理がなく、「無理矢理」みたいな違和感を感じさせないのが凄い。

倉庫組と無人島にいるクロちゃんが関わり合うのも良かったです。遠く離れているからこそ電話時間が短く、クロちゃんの発言にいちいちイライラするのも最早楽しかったです。にしても、埋められて、泳いで、土掘って、当然のように食事も水も出ないクロちゃんの脱出、本当に過酷ですね。別に可哀想だとは思わないし、尻もちは最高。個人的に、埋まっている時に波が近づいてきて流石にヤバいと感じてから「助けて!」と叫び始めたクロちゃんがツボでした。どうにもならないあの状況で「助けて」が出てくるのが良い。

全体的に汚い

ただ今作は汚かったなあ。人を選ぶ汚さ。タイトルの「アレ」はこれです。

ラーメン投げもそうですけど、最後の鍵の在処が衝撃すぎる。誰がこんなこと思いつくんだ。食事中に発見するor食べてから排○させるの2択でしょうけど、恐らく食べているだろうという狙いでの最後の仕掛けですよね。よりによってカレーを食べたのがカレーの中身を全く疑わなさそうなみちおと酒井なのも狙い通りだと思います。途中の排○シーン、不快だし必要ないしなんで流したんだと思っていましたが、まさかここが伏線だっただなんて……
人の意地汚さみたいなものも見えましたし、作品全体通して「汚い」という印象です。こんなに面白いのにちょっと人に勧めにくいよ。「汚いけど面白いよ」って友人に言って見てくれるかな。

最後の仕掛けがニクい

前回もあった、バカリズム小峠部屋がどうなるのか、気になっていましたが、倉庫に繋がるのはまだしも、余していた黒の鍵を回収しつつ、タバコ代もちゃっかり回収できる仕掛けになっていたのが本当にニクいなと思いました。思わず声が出た。高額でもついつい購入してしまったタバコ代が、脱出を楽しんで見ていた2人のポケットマネーになるのは皮肉な話。

唯一無二の面白さ

前回がかなり面白かったので、今回はどのように楽しませてくれるかと期待していましたが、純粋な脱出ゲームとしての完成度と、ネット配信番組で、芸人にしかできない方法で脱出するという唯一無二の作品だと感じました。

この面白さがDMMTVから出てこられない、世界に届かないということが確かに勿体なく感じます。というか、海外の人がこれを見てどう受け取るんだろう、ということは純粋に興味があります。めちゃめちゃウケるのも想像できるし、色々言われるのも想像できる。まあ日本以外だとあまり受け入れられないかな。

今、日本でこれだけ突き抜けて面白い映像を作れるのは藤井さんしかいないでしょうね。「名探偵津田」みたいに誰が見ても面白いと感じられるものも、人を選ぶ挑戦的なものも、どちらもハイクオリティに作れるのが凄いです。今後の藤井さんの番組、作品に大いに期待しています。大脱出3も勿論、期待大です!

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