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ろう者と聞こえる人の小さな認識の違い

Yさんの接し方で悩みをもつことは、それだけではない。他バイト先もそうだし、大学時代でも何度かあった。小さな認識の違いである。ここでは、聞こえる人と私のズレを「ろう者のトリセツ」として使われることが多い。

「ろう者のトリセツ」は私だけではなく、聞こえない障がい者の多くが一度は経験する。社会人に向けた心構えとしてとても重要な内容なので、聾学校の中で早めに教えてあげることを願いたい。

簡易に一つ、「時間」を例に挙げる。

「9時10分前に始める。」                     聞こえる人→「8時50分」 聞こえない人→「8時55〜58分」   聞こえる人の気持ち→「10分前って分かっていないな。10分待っているのに・・・」                            聞こえない人の気持ち→「10分前というから、時間にはギリギリ来てもセーフでしょ。何、機嫌が悪いな。。10分までだからと思って来たのに。」

 という捉えである。つまり、ここでは「10分前」の認識に誤解があるということ。だから聞こえる人は、例えば、明確に「8時50分」「9時より前に来て」という風にきちんと確認しなければならないということである。もしくは、私だったらわかりやすく「必ず時間を言われても10分前の早めの行動を取るようにすることで逆に待ってあげるようにすること」と始動する、または必ず付け加えて優しく伝えるようにしている。聾学校の指導ではこのようにしておくことも大事だと思うが、聞こえる先生方はそのことが全然分からないということ多く、卒業生の多くが似たようなコミュニケーションの失敗をすることもよく聞かれる。非常に残念な情報を得ている。自立活動としての専門性として、重要なポイントを抑えていると伝えたい。

 このように「時間」を例に挙げたが新しい気付きで私も最近、勘違いしていることを店長に指摘された。以下の通り。後日にこのトリセツを含めてある本「ろう者のトリセツ聴者のトリセツ」を貸してあげて読んでいただくように伝えたところ、勉強になったというやり取りがあった。ぜひ読んでいない方は一度、目を通していただければと思い紹介する。)

M店長「いつも時間ギリギリとか少し遅刻も増えているから、困ります。汗」

M「えっ??9時から勤務開始ですよね。(この日のイン時間を確認。)」

M店長『あぁ。。(時間の認識の違いをすぐに感じたため怒るというよりは落ち着いた感じで)」

「実は、例えば9時から勤務開始だとするけど引き継ぎとか。マネージャーがその都度シフトを見てポジションを伝えたりするんだけど、バタバタするから。出来れば早めに来て確認することで例えば、交代する人に伝えて時間ちょうど終わるようにするとか色々、調整しなければならないんだ。確かにインする時間は間違っていないけど、少し早く来て欲しいんだよね。最近、時間ちょうどに来たり、ギリギリ来ているけど、遅刻のように見ることが多いんだよ。」

M「あっ、はぁーこれまでこのように言われていなかったので、勘違いのままだったんですね。急過ぎてびっくりしました。これから意識するように直してきます。」

 というやり取りがあった。これも「時間」のトリセツの一例になる。聞こえる人にとっては、「時間」を伝えるときに仕事上の背景だったり、事情を考えてはっきりと言わないために私は、勤務時間に合わせて来ることを間違いだと指摘されることにびっくりした経験をする。見えないコミュニケーションというのは難しいものだと思った。とはいえ、前職は公務員であり勤務時間は厳守することが身についてしまっているため店側からのシフト制というのは開始時間に間に合わせば前述の「10分前」という常識それでいいという認識は通用しないということを考え、ファーストフード業だけ?いやバイト先の事情をしっかり事前に把握するだと新しく学んだわけである。

 このようにして、もしかしたらYさんとの関係の中で、どこかのトリセツの違いが勘違いされて嫌なことをしているのだろうか。と考え、いくつかの考えられる要因を挙げてみる。もしかしたらそこに当てはまるとしたら、それはそれで難しいコミュニケーションだとお互いに認識しなければならないかもしれない。(※長い解説になるため、省略する。自分の経験談を含めていつかYouTubeで取り扱っていけばと思っている。)

「〜のつもり」「できるだけ」「まだ」「知らない」

この言葉でもしズレがあるとしたら、これは嫌気も気付けない私にも反省んしなければならないことだろう。改めて先日投稿した「上下関係の対応に悩む」と合わせて今の心境を理解して頂ければ幸いである。