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青年部活動との出会い

(※私が最初に取り掛かった青年部活動の原点は、ここからである。ちょうど10年前になる。当時の販売工夫は手作りの印象があった一枚である。)

私が、ろう運動に関わってきたのは全日本ろう学生懇談会が最初であることは(「情報収集の学びを得た場所」)で記述して伝えてきた。今回は、その続き青年部活動について最初のきっかけを振り返ってみたい。ちょうど10年目なのである。

青年部活動に参加する声があったのは当時の部長Mさんである。ある企画に参加したあとの飲み会で先輩数人がある話題をしていた。

「来年、ここで全国ろうあ青年研究討論会が開催されるんだよねー。そろそろ準備しないといけないんだー。」

「えっ?何の話ですか。」

 という始まりが今に至るまでの原点である。当時の中央委員Hさんと当時の部長Mさんが近くに同席していたのだ。これが数年後に同じ立場で逆になるとは考えていなかった私である。もう10年の年月が経った今、4月から3年間のブランクを経て久し振りに復帰することを決めた。本来なら、3年のブランクがなければ、10年という長い経験豊富のベテランという位置づけでもあったが、もうそんな立場でもない。また一からの気持ちで、年下の後輩たちと一緒に活動しなければならないんだと心を決めている。(この続きは、後日に述べる「活動者と会員」にて伝えていく予定である。)

 さておき、青年部活動の原点であった「全国ろうあ青年研究討論会」とは何か。以下の通り。

全国のろうあ青年が一同に会し、実社会における様々な問題を討論し、その学習を通して相互の連帯と交流を深め、すべての青年と手をつなぎあって前進し、平和で明るい人間社会を構築することを目的とする。

(※全日本ろうあ連盟青年部/全国ろうあ青年研究討論会開催要項より引用)

この目的に沿って、毎年11月に年に一度全国から集う大きなイベントである。このイベントで3日間(または4日間)を共に語り合う、楽しんでいくという濃い時間を過ごすことで、同じきこえない仲間との絆を広げることをがあるんだということを当時知らなかった私に先輩方は、丁寧に説明されぜひ参加してみないか。と声かけていた。

 とはいえ、たまたま来年開催されるために実行委員になってみないかという一言だった笑!!無理もない。たまたま当時、私は全コンの役員をしておりその情報を把握していたために経験あるパイプというところもあって、初めて出会ったわけなので単なる偶然である。もしそのパイプがなかったら何にも知らないままで何かの企画に参加して後になって知っていたかもしれない。

 他の人の多くは、企画に参加することから始まるけれど、私のように何かのきっかけで話が飛んでくるという役員になる背景は、色々と心理的にも違うかもしれない。でも私は、それが活動者の原点であり、のちに中央委員まで色々とたくさんの経験を頂いた。青年部活動は生きがいの一つになったといえる。青年部活動の始まりはそんなきっかけなので、ぶっちゃけていえば他の会員のように企画から始まる心境は、あまり下手でうまく表現できない。だからこそ会員一人一人の始まるきっかけは、とても大事なところではないかと考えるようになった。

 会員になるのは簡単なことである。でもろう運動に参加するというのは、固いイメージであるだろう。これは気持ちがよくわかる。私も全コンの経験がなかったら、「ろう運動って何?」意味が分からないままであった。でも活動することで学び感じていることを整理したのが、以下の通りで講演する時や伝えるときや言葉掛ける時に使いたいと思っている。

 青年部活動は、ろう運動の基本的なところにあって学生の学びを拡大させるような場所である。交流を図ることで仲間を増やし、そして得られたものを自分の糧として生きていくという心の安らぎといえるものだ。中には結婚した運命の出会いだったり、活動の幅が広くなったという例もある。青年部活動は、ぜひ若い人たちにもどんどん関わってくればと願っている。

 もう一つ加えるとする。今、ある某番組でのアイヌ差別発言が社会問題となってきたがアイヌについて考える機会はとても重要になる。これは社会科としての学びだけではなく、実はろう運動にも深い関わりがあるのだ。

10年前に開催された第46回全国ろうあ青年研究討論会in北海道で開催するにあたって、実現したことはアイヌを学ぶ機会を取り入れるようにしている。ということである。その一枚である。アイヌ差別ときこえない差別は同じ境遇であり、どちらも少数言語であった苦労から今になってきちんと認知を高めなければならないという啓発活動は同じ仲間であることだ。これを忘れずにきちんと改めて「アイヌ」ということも北海道民として学ぶべきところはまだ多いのである。

当時、使われていたマスコットキャラクターもアイヌをテーマとして作っていることが懐かしい。またアイヌを取り扱うにあたって、アイヌ民族の方々には手話表現の確認やグッズ作成するにあたってのデザインなど色々とお世話になった。以上が、私の青年部活動の原点であり出会いでもある。