見出し画像

ドラゴン桜に憧れる

みなさんは「ドラゴン桜」を知っていますか。漫画が原作であり、以前にドラマ化として放送されていることを見たことありますか。これは、東大を目指す生徒の受験物語である。東大とは、日本で一番学力が難しくレベルが高いと言われている大学である。テレビでは「東大王」、「Qさま」、「ネプリーグ」などのクイズバラエティー番組でもある芸能人が多く活躍している出身校の多くが東大卒という肩書であることも知られている。

 東大卒というだけで学力が高い、教養高い、知能高いなあというイメージがあるけれど、実に言うと勉強方法が違うだけで学力が低くてバカだと言われる生徒でも勉強法を変えるだけで入学できる道は誰にでも開けるんだという強い気持ちのあるメッセージを伝えようとしているのが、この作品「ドラゴン桜」であることは有名として人気である。この「ドラゴン桜」という作品に筆者が出会ったのは、実に言うと高校入学してからである。また「ドラゴン桜」が出てきたのもちょうど高校に入る前であり、最近の人気ある漫画であった。

画像1

この漫画を実は、高校入学と同時にある担任が持ってきた娯楽のために教室に置かれていたことがきっかけである。普段、教室に漫画を置くというのはダメなことだか、教育に関する本を置くことは良いことであり、担任はあえて教育をテーマとした漫画として教室に置くことで、勉強法にぜひ読んで興味を持って欲しいという願いがあっただろうというメッセージであったと私は受け止めている。同級生だけではなく、先輩にも少なからず、この漫画を読んでいた生徒は何人かいたわけである。この漫画「ドラゴン桜」の存在を知らなかったら、ドラマ化も面白くなかっただけにたまたまこの漫画を読むことで、ドラマ化も楽しく観ることが出来た。

画像2

画像3

(※HP「TBS」サイトより引用/前作(2005年放送)と新作(2021年放送)を合わせている。熱血教師のキャストは前作同様。そして生徒の長澤まさみが教師として再出演される!)

 そしてこのドラマ化がなんと久し振りにパワーアップしたキャストと熱血教師が帰ってくる形で春ドラマとして放送することが決まった。実は、コロナ禍の影響で延期されているのである。ようやく放送時期が決まり、キャスト決定や撮影が開始されたことを非常に楽しみにしている私である。また内容は、漫画「ドラゴン桜」から数年経った設定である「ドラゴン桜2」の漫画を原作としているという。またこの原作「ドラゴン桜2」という漫画を実は買って読んでいる最中である。(以下の第2巻は私の気に入ったところであるので、ぜひ手にして読んでもらえると内容が分かる。ここではネタバレ防止としてあまり詳しく触れないとする。)

画像4

 この「ドラゴン桜」の面白いところは何か。勉強法の変化であることをリアルに描かれているのだ。10数年前の時代背景と今の背景は大きく変わっている。特にICT活用といったタブレットを使った授業実践が漫画の中でリアルに説得あるようにうまく表現されているので、まだ読んでいない方は是非読んで欲しい。

 今回は、原作「ドラゴン桜」に憧れている一つの勉強法として実際に実践したのが一つある。この方法とは、「メモリーツリー(記憶の木)」である。この勉強法は、暗記科目として苦手な理科や社会にとても有効な学習手段として紹介されている。YouTube「ドラゴン桜から参考にした私の効率よい勉強法とは?!」で自作したものを紹介しているのを配信しているので、ぜひ視聴して頂ければ幸いである。

 この中で取り扱っている「メモリーツリー」というのは、東大生でも実際に活用されているというお話がある。要するにいうとポイントを一つの文脈で覚えていくのではなく、カテゴリー別に分けることでもなく、一番大事なことは、関連付けで強調して記憶していくということである。

画像5

 (「ドラゴン桜」第7巻の一場面を引用する。視聴していない方はぜひ原作を手にとって読んで欲しい。)

 私のノートの一部であるが、例えば歴史の中でも「日本国憲法」というのは法律として非常に身近なことである。ここで挙げるには、なかなか覚えるのが大変である。試験問題でも多く出題しやすい内容だけに絶対に抑えておきたいところであると考えている。そこで指導するためにこの勉強法が活かされてくるわけである。(ドラマ内でも実際に紹介されているので、DVDをレンタルするなり、現在再放送されているのでぜひ視聴しているのをおススメする。)

画像6

上の図(色分けしたメモリーツリー)は、大まかな柱というテーマに沿り教科書で実際に学ぶ流れで整理したものである。そして重要な3つの柱「平和主義」「国民主権」「基本的な人権の尊重」をポイントとして書いているわけだか、これを更に砕くような形でもう一つのメモリーツリーの書き方をまとめてみたのが、次のとおりである。

画像7

 このように見て分かるように、歴史の教科書で学ぶだけではなく現代社会で学習する内容(中学でいえば、「公民」)も基本的な知識として含むように抑えていることが分かる。そして新学習指導要領で新しく「公共」「歴史総合」の方針でも非常に共通していることがある。それが<関連付け>という一つのテーマを色々と道筋を作って理解していくという学びを身に付けていく必要があるという部分で指していることである。

 つまりこのメモリーツリー(記憶の木)という勉強法は、新時代における主体性ある学びにおいて児童生徒が自分でノートを取るという姿勢の在り方にとても有効な方法の一つとして、活動させておくことも大事ではないかと筆者は考える。そのために「ドラゴン桜」で出ている教師の教える姿勢というのは、教師としての目標として非常にとてもカッコよくて憧れているのだ。

板書にただ教科書の内容を穴埋めのように書いているだけで生徒がそのままノートに書き写すだけで学ぶという時代は、もう教師主導として古いやり方だろう。ノートの取り方をいかにどのようにして分かりやすく個人差それぞれで工夫することがこれからも学びにおけるとても大事なところではないだろうか。そのための一つの参考方法として紹介した。

 私は実際にこの勉強法を歴史検定の対策として勉強してみたり、また大学における授業理解でも非常に役に立っている。社会科教員として引き出すために覚えることが出来ている。社会科が好きになったという効果も少なからずあると自負している。YouTubeでも伝えているし、他のYouTube動画でも多く挙げられている。だからといってこれをぜひ真似ても実際に上手く役に立つかどうかは個人それぞれの感想であり、使い方次第である。