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わが指のオーケストラ

この動画で最も見て欲しいのは、「わが指のオーケストラ」という作品で挙げられている内容である。きこえないことを知る上ではもっとも分かりやすいし、面白い物語として楽しめる漫画があることを紹介したい。

 きこえない人の歴史を知るというのは、長い日本語で書かれる文庫みたいな書籍が多くあるがこれを読んでいくことは苦手な方が多いだろう。歴史が好きとか、読書が好きでないとあまり関心が少ないかもしれない。でもここで紹介している内容のほとんどは、ある漫画からポイントを引き抜いて伝えている。その漫画が「わが指のオーケストラ」である。

私が持っているのは、画像の通り小さなサイズとして読みやすくなっている文庫漫画である。ぜひみなさんも読んで欲しいと思っている。ここで挙げられる高橋潔については、こちらの書籍でさらに詳しく知ろうと読み始めたことで、聴覚障害の歴史をもっと知ることが出来たというきっかけでもある。

 と脱線する話になるが、実は札幌手話サークル連絡協議会創立30周年を記念して年に一度開催される手話サークル交流会の企画に劇団舞夢を主体とした特別編成で作られた「わが指のオーケストラ」の創作劇を披露する機会があった。私はその前々年まで、劇団舞夢に入って活動していたために一度役者としてやってみないかという声かかっていたが、役員活動や本業上のスケジュールの都合で断った経緯がある。また当日も予定が重なってしまったために見れなかったのは、残念である。改めて「わが指のオーケストラ」の公演模様を拝見して、モデルの人生を感じたかったと思っている。

この漫画で得られることは、2つ。

1、手話法と口話法それぞれの重要性が書かれていること

2、ろう学校が建てられるまでの苦しいろう者の人生が描いていること

これが後に今の私たちの生活につながっているということの背景でまとめられたのは、「歴史は繰り返されている」ということのポイントである。当たり前だった社会を人間の手で変えることの怖さを感じるということだ。これを二度をあってはならないよう、しっかり私たちが歴史から学ぶことでしっかり法的基盤を整えることで知らない人に伝えていくということの大切さが求められるんだということをうまく考えて作ってきた。

きこえないということは個性である。そのために武器が必要。

でもそれ以前に何か。ということを意識しながら、ぜひYouTube動画「ろう者として生きる①」を視聴して頂ければ幸いである。