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緊急要望!手話教育に一言申し出す!

非常に許されないことを皆さんに知って頂くことをここに執筆します。2020年3月に発行された「聴覚障害教育の手引き〜言語に関する指導の充実を目指して〜」を購入し、先月に読み終わりました。

 この中で遺憾なことを感じていることが残念ながら、現実に証拠となっている資料を見つけることに誠に残念な想いを感じています。これが全日本ろうあ連盟の方も共感であり、文部科学省宛てに以下の要望書を提出した動きがあることを私は賛同と申し上げたい。このようなことがあってはならない。ろう者のことばはとても重要なことです。この解釈を誤った認識で教職員研修に理解を求めることは、現場を全く疎かにする恐れにつながるもので危機感を持たなければ子どもたちとの意思疎通に解決はまだまだ遠いものであります。

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全日本ろうあ連盟HP「ろう教育等に関する要望について」7月13日付文科省提出要望書より、一部引用)

ここに記載している内容は、実は私も先日のnote記事(「特別支援教育の始まりと私」)でお話ししています。手話言語の解釈についてもYouTube(「デフスタディの時間ですよ♪第3回『手話は言語である』」)の投稿にて切実に訴えてきました。だけどまだまだ理解するには十分なところまで至っていなく、このような誤解を与えかねない状況は未だに続く現状があり、教職員研修の理解度にはまだまだ異なることがあります。これがろう教育の専門性として不十分であり、手話言語法の制定にも急がれる大きな課題とも言えると考えます。

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(※北海道教育委員会の教職員研修に用いられている内容を筆者が作成したものである。この内容は、手引書と同じ解釈ということになっている。)

 さらにもう一つ、聴覚障がい教職員に対してはこのような現状も改善しなければなりません。きこえる教職員と平等に働く意欲を向上させることの環境整備には地域ごとに大きな偏りが生じております。言語条例の中身にろう教育の文言が記載している地域では、しっかり保障されている事例も紹介されています。しかしながら北海道ではまだまだ条例の中身には不十分であり、かつきちんと保障されていないことが現状の厳しいところと知っておかなければなりません。

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全日本ろうあ連盟HP「ろう教育等に関する要望について」7月13日付文科省提出要望書より、一部引用)

 私はこれについても、YouTube(「デフスタディの時間ですよ♪第10回『北海道・札幌市手話言語条例制定4周年を迎える』」)でも投稿して切実に訴えてきました。以下、動画内の一部を掲載しますので詳細は動画を見て頂ければ幸いです。現状をしっかり生の声でお伝えしているものであり、誹謗中傷目的はありません。このようなことも一つの意見であり、賛否両論はあるかと思いますが、全日ろう連が求めている意向と同じものの危機感は共通していると考えます。

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 このように2つの指摘を共感して国へ要望書を提出し、社会を動かすという運動の一環として努力していることを皆さんに知って頂きたい。その上で、きこえる教職員に安心して任せられると誤解してはならないことを少しでも感じて頂ければと思います。手話言語の解釈に賛否両論はありますが、きちんと手話言語学や歴史的経緯をしっかり学ぶ機会を得た上で考えることを強く望みます。