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プロ犬。/第四話 :基地局アンテナ?

仔犬の日課は会社と中庭の偵察。入社してからOJTで、とにかく現場に出ろ、と上司から言われた。まじめな仔犬は、忠実にまもって日課にしている。

すてきな未来の会社は、勤務時間なんて言葉もない。好きな時に会社にいってもいいし、いかなくても全然怒られない。

その世界は、1932年にオルダス・ハクスリーが、元祖SF小説として描いた世界と少し似ている。2050年では古典みたいな本だけど。



そんな、セキュリティという言葉すら、みんなが知らないくらい平和な世界。

ある日、偵察を一生懸命していた時、仔犬はなんか変な感覚におそわれた。

あれ、、、あれれれ、、、
成長が著しい仔犬。頭のてっぺんあたりがかゆくてムズムズ。

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かゆいから、すこしカキカキしていたら、なんと頭のてっぺんから、ニョキニョキと基地局アンテナが生えてきた。


そしたら、上司が慌ててとんできて、人事発令されることになった。

厳しいOJTをよく乗り越えたね。君はもう、立派なセキュリティの番犬だ。そのアンテナを使って悪いやつを見極めたり、いろいろできるはず。本日付で『セキュリティの番犬。プロテクター犬、略してプロ犬(プロケン)に任命する。


この瞬間、仔犬は正社員となった。

セキュリティの番犬・プロ犬の誕生だ。

2050年は携帯は8Gの時代だけど、プロ犬の頭に生えてきた基地局は、なんと3G時代のデザインだった。


プロ犬となった正義感の強い純粋無垢なかわいい仔犬。

頭にアンテナが生えたので、少し凛々しくビジネスマンになったみたいだ。


こうして、プロ犬は誕生した。

同期やお友達に、基地局アンテナを見せたくて仕方ない、承認欲求の塊となったプロ犬。

とくに、首輪を交換したアイドル社員のスマイリーに見せたいみたいだ。

でも、プロ犬の頭の基地局アンテナのデザインは3G。スマイリーはかっこいいって言ってくれるのだろうか?

10年ごとに1世代ずつ進化すると言われる携帯アンテナ。プロ犬のアンテナも成長とともに進化することはできるのかな?


©️Mahalopine






















































































あれ、、、あれれれ、、、
成長が著しい仔犬。頭のてっぺんあたりがかゆくてムズムズ。
そんなある日。頭からニョキニョキと基地局アンテナが生えてきた。
この瞬間、セキュリティの商品「sWorkProtecter」のイメージキャラクターになり、早くもプロデビューが決定。
プロ犬の誕生だ!

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