プロ犬。/第三話 :お友達とクッキー。
一度教えてもらったことは忘れない、頭がめっちゃいい仔犬。
それからというものは、人の1億倍以上の嗅覚を活かして、くさいものや道に落ちているものを見極める能力が覚醒した。
そんなある日、道におちてるクッキーを食べようとしているお友達のトリさんを見た。
あっ!トリさんが危ない。仔犬の本能がさけんだ。でも、美味しそうなクッキーだ。少しだけ、仔犬は思考した。
落ちていたうんちも食べちゃダメなら、落ちているクッキーもダメなはず。
クッキー🍪は臭くないけど、落ちているものはダメなはずだ。
それを食べようとしている、お友達のトリさんはもしかしたら、悪いヤツなのかも知れない。
正義感がめっちゃ強い仔犬は、トリさんに話しかけた。
「オマエ、悪いやつなん??」
トリさんはもちろん、仔犬の言葉なんてわからない。
チュンチュンとしか、言いようがないし、むしろトリさんにとっては、落ちているものしか、ついばめない。大好物のクッキー🍪
しかも、ほぼ初対面で「悪いやつなん?」って疑われたんだから。
トリさんは、ただただ仔犬の大きさにビビったようだ。
お友達のトリさんを疑うほどの正義感が芽生え出した仔犬。
さすが番犬の血が流れているのかな・・・?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?