マガジンのカバー画像

旅で磨こう「文化力」

33
「大人の心は、いつも発見の旅を待っている」。そんな旅のヒントを、これまで体験した内外の旅を通じ伝えたい。
運営しているクリエイター

#写真

旅で磨こう「文化力」 始めます

#旅行 #紀行 #文化力 #エッセイ  世界を席巻した新型コロナ禍で、増え続けていた海外への旅は、すっかり冷え込んでしまった。されど旅の魅力は色褪せることはない。旅は発見と感動を与え、好奇心を満たしてくれる。さらに旅によって、「文化力」を磨くことが出来る。私にとって、旅は生きていることの確認の場であった。智が満ち、歓びの原動力となる、そんな旅を、生ある限りこれからも続けたい。気障に言えば、「大人の心は、いつも発見の旅を待っている」。そんな旅のヒントを、これまで体験した内外の

アウシュヴィッツの悲劇を伝えたい 〜「戦争の狂気」を語り継ぐ大切さ 〜

今夏もヒロシマとナガサキでの原爆祈念の日、そして終戦記念日の8月が巡ってきた。満州やマニラ戦線に出兵したことのある亡父から死を待つ床で、「戦争は絶対あかん。お前を新聞社にやれて、ほんとに良かった」とつぶやいた。筆者は、戦争をテーマにいくつかの記事を書き、出版、展覧会にも関わってきたが、どれほど戦争の愚かさを伝えられてきたのか、悔いが残る。  定年後、映画『戦場にかける橋』の舞台であるタイのカンチャナブリーをはじめ、ベトナムのハノイ、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボなど世界

コロナ禍で人気低落のクルーズツアー〜 昼間観光し夜に運航、快適な船旅〜

#旅行 #エッセイ #クルーズツアー  ■初めての軍艦島、繁栄から衰退の姿 振り返れば海外渡航は100回を超し、訪れた国は57ヵ国に及ぶ。国内も全都道府県に行っている。コロナ禍の現在、海外への旅は大幅に制限され、目下自粛を余儀なくされている。そのコロナの感染者が当初700人以上になった横浜寄港のタイヤモンドプリンセスの騒動は記憶に新しい。人気低落のクルーズの旅から始めよう。  2019年10月、イタリア船籍の「MSCスプレンディダ号」に乗船し、横浜-長崎-釜山間を3泊4日