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旅で磨こう「文化力」

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「大人の心は、いつも発見の旅を待っている」。そんな旅のヒントを、これまで体験した内外の旅を通じ伝えたい。
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#シルクロード

旅で磨こう「文化力」 始めます

#旅行 #紀行 #文化力 #エッセイ  世界を席巻した新型コロナ禍で、増え続けていた海外への旅は、すっかり冷え込んでしまった。されど旅の魅力は色褪せることはない。旅は発見と感動を与え、好奇心を満たしてくれる。さらに旅によって、「文化力」を磨くことが出来る。私にとって、旅は生きていることの確認の場であった。智が満ち、歓びの原動力となる、そんな旅を、生ある限りこれからも続けたい。気障に言えば、「大人の心は、いつも発見の旅を待っている」。そんな旅のヒントを、これまで体験した内外の

急テンポで近代化のマレーシアを再訪  多民族、多宗教が共存、リゾート地としても注目

 赤道近く大自然が広がるマレーシアは、マレー半島と世界最古の熱帯雨林が広がるボルネオ島北部から成り立っている。近年、急テンポで近代化が進むとともに、東南アジアの中でも指折りのリゾート地として注目される。一方で、多民族国家であり、民族や宗教な文化の多様性にあふれる。2008年3月に初めて訪れ、首都クアラルンプールを観光し、リゾート地のペナン島にも宿泊した。再訪の機会があれば、「海のシルクロード」の要衝の地、マラッカに行ってみたいと思っていた。東西を結ぶ交易経路であるユーラシア大

シルクロードの十字路に歴史の興亡、ウズベキスタン「青の都」サマルカンドで聞いた父と子の発掘ロマン 

 中央アジアのウズベキスタン共和国は、ソ連邦の解体とともに1991年12月に独立した。ロシア依存を脱却し、今回のロシアのウクライナ侵攻でも距離を置いている。日本との関係も良好に進展し、双方が大使館を開設済みで、人的交流も活発だ。昨年、外交関係樹立30周年迎えたウズベキスタンに6度も訪ねている。ユーラシアの東西を結ぶシルクロードの十字路にあるウズベキスタンは、幾度となく興亡の歴史を刻んできた。そして日本への仏教伝来の道でもあった。 未知の地、ローマと漢を結ぶ交易で富を得る