世界を敵にしたロシアの変容 求められる政治体制を超えた人間愛
ロシアのウクライナ侵攻は長期戦となった。ウクライナのNATO加入問題に端を発しエスカレートしてしまった。いかなる理由があっても武力行使は許されない。しかし国連など外交での解決策は見出せず、ここに至ったことは嘆かわしい。いまや世界を敵に回した感のロシアに一度だけ旅したことがあった。1956年の日ソ共同宣言から日露国交回復50周年の記念にあたる2006年に、エルミタージュとプーシキン美術館を中心とした美術紀行だった。しかし何より1991年12月にソビエト連邦が崩壊した後の国情を