未踏の地、アフガニスタンで政変〜バーミヤン大仏破壊から20年の今後は〜
戦乱のやまないアフガニスタンでアメリカ軍の撤退に伴い、タリバンの侵攻が急テンポな展開となり、政府が崩壊した。タリバンと言えば、バーミヤンの大仏を2001年に爆破したことは記憶に生々しい。その直前、シルクロードを研究テーマにしていた私は隣国のウズベキスタンやパキスタンまで行きながら、当時の政情から足を延ばせなかった思い入れの地であった。その後、現地を何度も訪ねたことのある知人との交流や、流出した文化財の展覧会などを通じ、未踏の地ながら、その動向に関心を寄せてきた。タリバンが二