シェア
山内健太郎
2021年6月12日 23:13
今では死語なのかもしれないが、人生で一度だけ”メル友”がいた時期がある。メールのやりとりだけをする友だち。決して会うことはない友だち。Mさんという、一つ年上の女性だった。1999年。大学入学後、僕は京都で一人暮らしを始めた。相棒はデスクトップの自分専用パソコンだった。まだ「ダイヤルアップ」だの「テレホーダイ」だの言ってる時代で、決して通信環境はよくなかったが、そこには未知の世界が広がっていた。