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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第105回 ロック対談_だぶる模話模話模話~〈あらためて名作や名盤を聴いてみよう編1 【ザ・フー フーズネクスト①】〉~ライフハウスの痕跡~」

模話1「あらためて名作や名盤を聴いてみようだよ」

模話2「結構いま聴くと印象とか変わったりするもんね」

模話1「ちゃんと聴いてなかったとか、聴くだけの準備というか、理解度がまだ未熟だったとか…あるよね」

模話2「第1回記念はザ・フーのフーズネクストだね」

模話1「まあ、ザ・フーは外せないよね。ボクにとっては」

模話2「何回聴いたがわかんないでしょ?」

模話1「まあね。でも、ききながせないタイプのアルバムだから…意外とオッズアンドソッズのエディション盤のほうが聴いてたりしてね」

模話2「加藤久さんもTommyは正座して聴いてたらしいしね」

模話1「Tommyはまだききながせるけど…これと、四重人格はね…四重人格は1面と2面の部分的には漂うように聴くの好きだけどね」

模話2「Cut My HairからIs It In My Head?までの漂う感じの世界ね(笑)」

模話1「かの大名さんが、四重人格はあまりピンとこないって言っていて、このあたりのならいいとかおっしゃってたと記憶する」

模話2「まあ、フーズネクストの話ね」

模話1「やはり、ザ・フーといえばこのアルバムなんだけどさ…はまって聴いていくと、やはりライフハウスっていう構想というか…元々はピートタウンゼントが考えてたのはライフハウスっていうプロジェクトだったわけじゃん?」

模話2「未来の地球の設定だっけ? 1984みたいに自由のない未来みたいな世界でって話だよね」

模話1「まあ、詳しくはネットで調べてもらうとして、ピュアアンドイージーという曲は同アルバムには収録されなかったってことがさ…もったいないっていうか…ソングイズオーバーとセットで存在しているような曲だからね」

模話2「ザ・フーにおけるピュアアンドイージーの曲の重要性を初めてプロミュージシャンとして世間に示したのが前述の大名さんなんだよね」

模話1「間違いないよ。彼の存在はキースムーン追悼コンサート主催者の枠を超えてるからね…ザ・フーのファンにとって大きな存在だと思うよ」

模話2「ピュアアンドイージーはすごく優しいメロディーから始まって、ドラマチックな展開のあと…まったく違うエンディングにという…流れるような心地よい大作なんだよね。大作なんだけど疲れないし、何度も聴けるという不思議な偉大な作品」

模話1「まさしく、一般的にいえば…ザ・フーといえばババオライリーに無法の世界、マイジェネレーションなんだろうけど…コアなファンには、最も重要な曲でもあるよね」

模話2「ロジャーダルトリーのキーの問題なのかⅭのコードで始まってAに転調というのがまた不思議な効果を生んでるよね」

模話1「原曲のピートタウンゼントのデモではたしか、全部Aだったのかな? そのへんはよくわかんないけど…とにかく、キースムーンのプレイ含めて傑作だよね」

模話2「ネットでのどこかの解説でも、フーズネクストとしてみたときと、ライフハウスの設定でみたときの歌詞のトーンがかわるっていってたね」

模話1「ただのロックンロールとしての意味と未来のSFみたいなテーマだと考えたときの意味はかわるってことね。それはそうだね」

模話2「もっと抑圧の強い世界、閉塞感が増すってことだね。ライフハウスの設定でないと、失われた音があって、それはピュアでイージーな音があった…それが失われてしまって探そうとする話って知ったときにやはりこの曲の意味合いにショックを受けたよね」

模話1「まさしく。一種、スピリチュアルな作品にかわったんだよね。衝撃受けました。ピートタウンゼントってそんなこと考えてたのかって…ぶっとびすぎてて確かに誰もついていけないよな」

模話2「天才なんだからいいんじゃない?」

模話1「タイムイズパッシングだとかトゥーマッチオブエニシングとかネイキドアイがどんだけライフハウスで意味があるのかよくわかんないんだけどさ…リレイとかジョイントゥゲザー?とかライフハウスのための周辺作品ってのがたくさんあるんだよね?」

模話2「かつてピートタウンゼントがソロでさ、ライフハウスのコンサートやったビデオ持ってた。あれがほぼほぼライフハウスなのかなと思ってたけどね」

模話1「結局ライフハウスは没になって1枚のアルバムになったってことなんだけど…確かに2枚組以上のアルバムができるような作品群から1枚分を選んだんだから密度高い傑作に…ある意味ベスト盤みたいになったってわけだね」

模話2「確かに捨て曲がない。どれも高いクオリティー…ほかのバンドならバーゲン1曲でももらいたいくらいじゃないかな(笑)?」

模話1「最初のエディション盤でさ、2枚目がヤングビックシアターのライブかなんかで…すげえって思ったよ。トゥーマッチオブエニシングが大好きでさ。解説本にはつまんない作と書かれてるのがあったけど…こんなにいやされる曲ないもん。それにネイキドアイ…なんでこんな大事な曲をちゃんと録音しなかったのかって…残念になるよなあ。ライブの出来がいいだけにねえ…もっと有名になった曲だと思う」

模話2「フーズネクスト収録曲自体をあらためて紹介する…ひとことをどうぞ」

模話1「もう、名人芸というかさ…バンドの気の合い方というかね、大音量で聴いてほしいですね。バーゲンのライブ音源にもいいやつあるけど、スタジオ盤でもバーゲンはすごいと思う。あと、キースムーンがそれまでの奔放なプレイだけでなく、抑えた感じのバンドのつなぎやくというかまとめ役としての装飾的なプレイ、必聴ですね。ソングイズオーバーとピュアアンドイージーをセットで考えたときに楽しみが増します。天才ジョンウェントウィスルのプレイはいうことないし、それ以上にロジャーダルトリーのボーカルスタイルの完成というのか、ザ・フーといえばロジャーダルトリーのこのパワフルな声なんだって…このアルバムからって気がしますねえ」

模話2「いいたりないだろ(笑)?」

模話1「まあね。また違うアルバムでザ・フーをやるからいいよ。今回はこのぐらいにしておきます(笑)」

模話2「念願かなってザ・フーの紹介記事みたいになったじゃん。おめでとうございます(笑)」

模話1「みなさま、ありがとうございます」

模話2「続く~」



Baba O'Riley (Remastered 2022) (youtube.com)


Bargain (Remastered 2022)


Won't Get Fooled Again (Remastered 2022)


The Who-Pure and Easy [*Who's Next*]


Too Much Of Anything (Original Mix With Count In And Original Vocal)


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