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トートタロット人生相談所⑤「3人の魔術師…御形氏編①」

「もしもし、御形さんですか?」
「ああ、マリネさん、ご無沙汰してます。元気ですか?」
「ええ、無事よ」
「無事(笑)。それはなにより、よかったです。どうしたんですか?」
「魔術師が来たわよ」
「ああ、模話さんね。どうでした?印象は?」
「いやな人ね」
「礼儀正しいでしょ?お金はきっちりだったはずですよ」
「怒りをためこんでるのが伝わってきて不愉快になるタイプよね。被害妄想ひどいタイプだろうし」
「どんなことを視たんですか?」
「少年期のことを癒やしたいと言ってたわ」
「憑依のことは確認されましたか?」「確かに、ある国の先住民の未じょうかなものはついていたみたいよ。あれで普通はもっとひどい人生になってるはずだけど、よっぽど抑圧がひどかったのか?とにかく、レアケースだったわよ。あなたの言う通り」
「どんな話をされたんですか?」
「いろいろあるけど、ガイドにこれを伝えてほしいって感じがあったから、ある独裁者の話をしたわよ」
「ドイツのね」
「うん。察しはつくと思うけど、あなたは本来のプロセスを通り越して次の次元に進もうとしているって。ある独裁者が狂気に堕ちたのは、自己奉仕なのに緑色光線を使ったり、いっそくとびに収穫のレベルに執着したことだって」
「彼は何て言った?」
「ラー文書のここに、そう書いてありましたって、持ってた本を見せられたわ。失礼しちゃうわよね」
「はははは(笑)、模話さんらしいや」
「でも、メモ書きしたり熱心ではあったわ、次も来ますって」
「きっちり時間内で支払いもしましたか?」
「きっちりよ」
「どうですか?マリネさんがおっしゃってた3人の魔術師の二人目でしたか?早合点してしまったかな?」
「でも、本来はまあまあ年輪をへた魂っぽかったわよ。ガイドに高次元らしき方がいるみたいだし」
「ボクのこと何か言ってました?」
「魔術師のかわいい顔したカードの人じゃないかってさ」
「彼は自分ではどのカードだって言ってましたか?」
「まじめそうな普通のカードだろうって」
「へ~(苦笑)」

【続く】
©2023 tomasu mowa