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しゅうかつシリーズ~「伝説のあの人 ボクはいかに憧れたか1」【伝説の雀鬼桜井章一氏、真剣師・小池重明氏、前田光世氏、大谷翔平選手ほか】

模話1「桜井章一さんって知ってる?」

模話2「竹書房の『Shoichi』(原作:柳史一郎『伝説の雀鬼』 画:神田たけ志)を読んでたよ」

模話1「伝説のジャンキーだよ」

模話2「雀鬼ですね(笑)」

模話1「麻雀といえば桜井さんだよね」

模話2「仏教で謂えば空海さんみたいなもんだよね。誰も理解できないレベルにいた人で…阿佐田哲也さんがいう〈この人が本当のプロだよ〉って方ね」

模話1「ガラステーブルを下から移している洗牌の映像見ると、ぶっとぶよね」

模話2「『Shoichi』の内容が事実っていう信憑性が高まるよね」

模話1「鬼であって神ではないって視点も『Shoichi』の作品としての面白さが高まるよね」

模話2「超能力者に近いよね」

模話1「でもさ、桜井さんに匹敵するような裏プロもいたってのもすごいよね」

模話2「『Shoichi』はコミックス待ちきれず、雑誌(「近代麻雀ゴールド」)でも発売日を心待ちにしていましたねえ」

模話1「近代麻雀はオリジナルとゴールドがあって、どっちか忘れたけど、しばらく買っていたかな。スーパーヅガンにプロとかよんぶんのさんとか…ギャグに劇画に名作が多かったよ。特にかわぐちかいじさんとほんまりうさんの作品は麻雀劇画の枠をこえて名作だと思いますね」

模話2「植田まさしさんのフリテンくんも連載されていたんだよね。四コマの竹書房でもあったしさ」

模話1「芳文社も竹書房も採用試験に落ちたけどね(笑)。あとリード社…交通費3000円だったか5000円だったか出てびっくりしたことあったよ…面接で偶然会ったn先輩に『この金で飲みに行こう』って言われて、レゲエとかロックのバーへ連れて行ってもらったよ。薬のフラッシュバックで編集長やってた会社辞めたって言ってたね(笑)。余談だけど」

模話2「余談も過ぎましょう(笑)」

模話1「とにかく、桜井章一さんには憧れた」

模話2「真剣師・小池重明は一時期話題になりました」

模話1「あこがれたっていうより、ドキュメンタリーとしてすごいなと思いました」

模話2「波乱の人生は、もわくんには惹かれるものなんだよね」

模話1「小説も読まないわけではないけど、やっぱり、事実から受け取れる何かって、惹かれるんだよね。真実の重みには勝てないっていうかね」

模話2「格闘家のこととか、昔は興味あったでしょ?」

模話1「前田 光世さんとかね…事実上世界でいちばん強いのはだれか知りたいってのは…やっぱり子どもの視点なのかなってのはあるけどね」

模話2「いまは世界でいちばんみたいのには興味はなくなった?」

模話1「そんなことはないよ。能力が高い人には興味は尽きないよね」

模話2「ただ強いとかってのに興味が薄れたってことか」

模話1「まあね。空手バカ一代の影響とかあって、格闘技にはずっと興味はあったし…小池重明ってひとも、真剣師という、賭け将棋っていうシチュエーションならいちばん強かったっていう…事実だったのかもしれないし、でも幻想でもいいんだよね。そういう天才性ってのを見たかったのよね」

模話2「それは、生きづらさにも多少かかわりはあるってことかな?」

模話1「なんでもいちばんを求める、解決策でもいちばんとか、この世で唯一の最高を求めたがるってのはそうだとは思います(笑)。でもさ、自然界を生きる中で、天才性の発揮ってのも自然現象のひとつでしょ?(笑)。だから、大谷翔平さんも、自然界の奇跡をながめる、見る体験をしてる感じでもある」

模話2「それで、小池重明さんのあのマジックも自然界の奇跡のひとつってことか?」

模話1「そうだね。自然界のってことは、宇宙の摂理とか宇宙の不思議とも言い換えられるわけです(笑)」

模話2「おおげさだねえ、相変わらず(笑)」

模話1「たのしくない?」

模話2「まあね。脚色しなきゃ、心に起こった奇跡への反応だから…もわくんにとっては真実ならいいと思う」

模話1「そうだね。しゅうかつシリーズで、いろいろ思い返しているとさ…あの感動はほんとだったのかな?とか思ったり、逆にあんなに感動していたのかとか…改めて発見するよね」

模話2「大谷翔平選手は桜井章一さんのラインとしてみてるの?」

模話1「野茂さん以上に心臓に悪いくらいドキドキしてます(笑)。でもさ、最近やっと昨年の映像とか冷静にみられるようになったよ。WBCも実際に見たけど…心臓がとまりそうな奇跡的なものだからねえ」

模話2「小心世界ランカーレベルのもわくんでした~(笑)。続く~」