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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第57回 ロック対談_だぶる模話模話模話〈還暦を過ぎて…いまでもほんとに泣ける曲はあるのかい?① ~「続いてはJanis Joplin - Tell Mama。映画フェスティバルエクスプレスの中の名場面というか、ハイライトだね」「間違いない。映画見ながら泣きましたね」「さっき見たけど、やっぱり泣けた。この人のシャウトってなんでこんなにやさしく響くのかね、そして、悲しい。内面にあるたぎる愛をどうしていいかわかんない感じが切ないっていつも感じてしまいます」~」

模話1「いい年してなんてタイトルだろうか…」

模話2「ヒロトさんの影響かな?」

模話1「オールナイトニッポンに影響されて恥を忘れたかな?」

模話2「いいんだよ。生きてること自体は恥をさらしていいってことなんだよ」

模話1「Brinsley Schwarz - (What's So Funny 'Bout) Peace Love And Understanding (Live TV)を見て、いまも涙出そうだ(笑)」

模話2「なんて美しい歌なんだろうね。まさしく〈うた〉」

模話1「初めて聴いたとき、確かピーターバラカンさんのFMのニックロウ特集でブリンズリーシュオーツのライブバージョンを初めて聴いたのかな? とにかく、エルビスコステロの曲だと思ってたしさ。コステロがこの曲をライブでは必ずやってたしさ。アトラクションズと来日したとき厚生年金会館のときも、これがいちばんよかったよ。アリスンよりもレッドブーツよりゼアリーズノーアクションよりも感激したかな」

模話2「ヒロトさんのオールナイトニッポンのあとにブリンズリーシュオーツ時代の映像をみて、よけい泣きそうになったかもね(笑)」

模話1「いま、ブルーススプリングスティーンの同曲を聴いてるけど、泣ける(笑)」

模話2「ラブアンドピースをあざわらう時代になって、それでも何がおかしいんだっていう時代背景は…ヒロトさんの〈ロックの魔法が弱くなってしまった時期〉と一致してる気がするよね。気になる方は同番組をお聴きください。すごくいい番組です。YouTubeで聴けます」

模話1「続いてはJanis Joplin - Tell Mama。映画フェスティバルエクスプレスの中の名場面というか、ハイライトだね」

模話2「間違いない。映画見ながら泣きましたね」

模話1「さっき見たけど、やっぱり泣けた。この人のシャウトってなんでこんなにやさしく響くのかね、そして、悲しい。内面にあるたぎる愛をどうしていいかわかんない感じが切ないっていつも感じてしまいます」

模話2「エッタジェイムズも似たような薬中だったんだよね」

模話1「しかし、こんな奇跡のライブ映像が見られるのは幸せだけどね。切ない」

模話2「そして、前にも取り上げたブルーハーツのライブの青空」

模話1「全部ライブだね」

模話2「ライブこそが泣けるやつが多い」

模話1「いったいこのボクのなにがわかるというのだろうって…いまの自分をかえていくためにいまだに響いているよね。でもどっちかっていうと、この歌詞より十四才を聴いたほうが、今の自分はなぜか泣いてしまいそうになるね」

模話2「ロックの不思議というか、〈うた〉の不思議だね。まあ、体調により時期により泣きたくなる曲も変わると(笑)」

模話1「しかし、久々聴いてみたけど、いまだに結構まだ泣けるってのはどういうわけかな?」

模話2「〇期が近いか?(笑)」

模話1「うるさいよ(笑)。やっぱり、人間、心が動かされないものに時間も金もそんなに自分から意識的に求めたりはしないんだよな」

模話2「そうだね」

模話1「たけしさんの小説また読みたくなったよ」

模話2「浅草キッドとか短編でしょ?」

模話1「たぎるもんがなきゃ、毒にも薬にもならないものに、残りの時間は無駄にはしたくないな~」

模話2「最後にまだ泣けた曲をどうぞ」

模話1「ケネディー財団でやってるザ・フーの殿堂入りのイベントのババオライリーに当時の消防官たちが出てきて合唱するやつね。2001年の911チャリティーのザ・フーは最高だったけど、そのお礼みたいな映像のババオライリー。チャリティーコンサートの時のザ・フーの演奏は泣けたけどね。今見ても泣ける。客席が、本気で盛り上がっていくのが伝わってきてグッとくる」

模話2「続く~」