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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第60回記念 ロック対談_だぶる模話模話模話〈ブリティッシュビート特集①〉~「ビデオみてさ…この曲はなんて曲だろうって、知りたくなったやつとかある?」「思い出があるのはザ・マインドベンダーズ/恋はごきげんだね。最初はフィルコリンズがカバーしててさ…いい曲だなって思ってたら、カバー曲だと分かって原曲知りたいと思ってた…ネットの時代になって情報がやっとわかってって話でしたね(笑)」~」

模話1「人生で最も時間を使ってしまったかもしれない音楽、それはブリティッシュビート」

模話2「60回記念だしね。どういう切り口でいくのさ?」

模話1「ヒロトさんのオールナイトニッポンみたくやりたい(笑)」

模話2「てきとーなこと言ってるな(笑)」

模話1「事実の羅列だとか、音楽体験の羅列は飽きてきたから…ピーターバラカンさんと渋谷陽一先生のラジオみたいにしたい(笑)」

模話2「大きくでましたね(笑)。どうせ、そうならないから、いつも通りね」

模話1「まあね。ブリティッシュビートとひとくちにいうけど、幅広いよね」

模話2「イメージでいうと、やっぱりビートルズ、ストーンズ、キンクス、ゼム、アニマルズが出そろったあとに60年後半まで林立するバンドブームみたいなイメージかな?」

模話1「アイドル的なバンドから、辛口な感じ含めて、まあおしゃれなきっちりした服とかで、レディステディゴーに出演する感じかな?」

模話2「もわくんはかなりジャニスとかでダビングしてたよね」

模話1「金使いましたわ(笑)。でもさ、日本版のビデオじゃなかったりするんで、バンド名わかんないし、曲名わかんないしで、たいへんだったよ」

模話2「新宿西口のレコード店で買ったやつも、ライナーノーツないし、レコードもいきなり、紙ジャケットに入ってるのとかあったよね」

模話1「そうだね。アメリカ発売のザ・フーの4枚組買ったときは、よく読まなかったせいもありで、年代がよくわからなかったな」

模話2「それはアメリカ盤のファーストとセカンド、サードにマジックバスっていうアルバムが入ってるやつね」

模話1「ファーストにはアイムアマンは入ってなくてサークルズだったり、ジャケットに載ってる写真はロンドン塔だったりしてた。マジックバスにはディスガイシズとか入っててすごく気に入ってたけどさ。それで、編集テープを自分で作って先輩にあげたりしてたね。セカンドとサードの年代逆に伝えて間違えてたりした(笑)。でも、あれで内輪ではザ・フー博士として名をはせたわけよ(笑)。あと、英国盤のコンピアルバム何枚か仕入れて、ドッグズパート1,2とかさ…ワスプメンとか、ライブのバーゲンとか見つけて喜んでたね。余談だけど1000円くらいで、イギリス盤ファーストのかっこいいジャケットのやつを新宿西口でみつけたのさ。これはコレクターのtさんに譲るまで持ってましたね。うれしかった掘り出し物でした」

模話2「まあ、WhoでいうところのTommyより前くらいの時期がブリティッシュビートっていう時期といえなくもないかな?」

模話1「ビデオみてさ…この曲はなんて曲だろうって、知りたくなったやつとかある?」

模話2「あるよ。いっぱい。思い出があるのはザ・マインドベンダーズ The Mindbenders/恋はごきげん A Groovy Kind Of Love(1965年)だね。最初はフィルコリンズがカバーしててさ…いい曲だなって思ってたら、恋は焦らずと同じくカバー曲だと分かって原曲知りたいと思ってた。そしたら、ジャニスのレンタルでダビングした映像で確かザ・マインドベンダーズを見てさ。でもバンド名わかんないし…ネットの時代になってやっと情報がわかってって話でしたね(笑)」

模話1「実は早く家に帰りたいのカバー曲がピーターとゴードンってわかったのも時間かかったかもしれない。いまから20年以上前って、なかなか一人じゃ調べるのたいへんだったよね」

模話2「では、ブリティッシュビートでさ、昔曲名もわからないし、バンド名もよくわからないけどよく聴いていた曲で…ネット時代になって判明した曲を挙げてみよう」

模話1「20代のときに新宿の〇ロサワ楽器の店員さんとテープ交換とかしてたことがあってさ…ザ・フーのレア曲を編集したテープをあげたら、お返しにもらったテープがこれまたいいテープだったんだよ」

模話2「曲名とかは聞かなかったの?」

模話1「曲名書いてくれなかったけど、勉強してるうちにだんだんわかってきたんだよね。その人はバーズっていってテープくれたけど、The Creationのアルバムだったんだよね。ロンウッドだって言ってた気がしたけど、実際はクリエイションがバーズって名前変えてからロンウッドが加入したらしいけどさ。ただ、テープが楽しくてPainter Manも入っていた。ジャニスでダビングした音源がビートクラブのものだって知ったのはのちのことだけど、そのビデオにもThe CreationのPainter Manがあって、ああ、これがテープに入っていたバンドの映像か~ってうれしかったけど、でも当時はバンド名も曲名もわかんね~(笑)だったよ」


模話2「思い出深い曲とかは?」

模話1「うちのバンドで、グロリアやってたんだよ」

模話2「どっちの?」

模話1「はじめは、パティスミスのコピーだったんだけど、ゼムのかっこいいし、ゼムをやったほうが通っぽくてかっこいい(笑)ってことになってさ。ボクのアイデアで二つをまぜて最初にゼムのグロリアから最後にパティスミス風にしたりしてた(笑)。その後は、ゼムのコピーになったけどね」

模話2「20代のころ、ゼムとストーンズは黒っぽく聞こえたよね」

模話1「ちょっとイケてる感あってさ(笑)。ただ、ボーカルが難しいし、プリーズドントゴーとかさ、無理だったね。うちらの力量じゃ」

模話2「ほかに難しくて挫折した曲は(笑)?」

模話1「たくさんありすぎて困る(笑)。やりたいけどできない大好きな曲は…スティーブウインウッドのスペンサーデイビスグループのときの曲かな。ギミサムラビンとかさ…ブリティッシュビートといえば、この一曲は外せないよね。あと、アニマルズのBaby Let Me Take You Homeね。ブリティッシュビートといえばに必ず入ってくるよね」

模話2「反対に、なんとかできたやつは(笑)?」

模話1「かっこよくはないけどさ、なんとかその曲かな?レベル(笑)なら、キンクスやストーンズ、ビートルズ、Whoだよね」

模話2「曲はどんなのやってたの?」

模話1「ライブでやったのはビートルズはアイアムザウォーラス。これはね、オアシスがライブでやってたって影響もあるね。バンドの若いやつの好みがオアシスでさ。ちなみにボクもオアシス好き。兄貴に共感すること多数(笑)。Whoのコメントがロック少年のそれだから(笑)。話し戻すと、キンクスはユーリアリーガットミーね。でもライブ無理。キンクスに聞こえない(笑)。あとデイブデイビスの弾き方が力業すぎて無理がある(笑)」

模話2「ストーンズにWhoは?」

模話1「サティスファクションにジャンピングジャックフラッシュ、夜をぶっとばせ。あと、ミッドナイトランブラーは玉砕で中止(笑)。まったくブルースにならない。どうにもならなかった(笑)。Whoは結構やったね。サブスティチュートは結構ずっとレパートリーで、Tommyのオーバーチュアに俺たちはしないよとか、アメイジングジャーニーにスパークスね。あと、サマータイムブルーズ。結構なまいきだけど、ドラムはうまかったから、なんとかやったよ」

模話2「それなりに、たのしんでたんだね」

模話1「そうだね。でも、意外と難しいのが多くてさ」

模話2「できそうでできないのは?」

模話1「ビートルズ。難しいんだよ。ビートルズにまったくきこえないから(笑)。あと、タンブリングダイスみたいなストーンズのアメリカっぽいやつは素人には無理的だね(笑)」

模話2「続く~」