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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第55回 ロック対談_だぶる模話模話模話〈甲本ヒロトさんのラジオの話①修正版パブロック初級解説 ザ・クロマニヨンズ甲本ヒロトのオールナイトニッポンPremiumほか〉~パブロックが音楽のジャンルを指すんではなく〈才能を持ったミュージシャンのためにパブで演奏できるように尽力している人たちがつくったシステムに参加した人たち〉のジャンルだってことを理解しましたね。定義を教えてもらえてよかったよね。…詳しくはラジオをどうぞ(笑)~」

模話1「甲本ヒロトさんのラジオについて語ろう。ザ・クロマニヨンズ甲本ヒロトのオールナイトニッポンPremiumをYouTubeで知って聴いたよ」

模話2「すごいニッチで、ディープな選曲でよかったね~」

模話1「2024年01月29日のやつらしいね。サンボの山口くんって人選が良かったと思うよ」

模話2「ヒロトさんを理解するにはとてもよい番組だったね」

模話1「一連のラジオ出演のもついでにいろいろ聴いちゃったよ(笑)」

模話2「ヒロトさんは対話すると、どんどん、調子出てくる感じだね」

模話1「今回の山口さんはとてもよい人選でしたね~。彼のおかげで、ますます面白くなってた。趣味のジャンルの違いがあるにしてもさ…コレクターの山口さんでも知らない話が多いってのがさ…驚いちゃうよね」

模話2「ミュージックマガジンの別冊で1冊できるレベルの内容だったね。もわくんは知ってた? 出てくるミュージシャンのこと」

模話1「ぜんぜん(笑)。ブルースはまあ、そんなに難しくはなかったけどさ、のっけからプリンス・バスターのことウィキペディアで調べたくらいだよ(笑)」

模話2「ジャマイカはボブマーリーにジミークリフしか知らないもんね(笑)」

模話1「ジギーマリーとジミークリフをレゲエスプラッシュ見ただけだし(笑)。ボブマーリー周辺しかわからないしさ、スカとかはパンク経由で行くとこだったし、ボクはパンクは間接体験だし、ブリティッシュビートが主体だったしさ、スカは素通りだったね。今回は…パブロックが音楽のジャンルを指すんではなく〈才能を持ったミュージシャンのためにパブで演奏できるように尽力している人たちがつくったシステムに参加した人たち〉のジャンルだってことを理解しましたね。定義を教えてもらえてよかったよね。ちょっとうまく説明できなくて申し訳ないけど…詳しくはラジオをどうぞ(笑)」

模話2「エニートラブルがなにかもしらなかったけど、一通り調べていると、スティッフレーベル関連の話だってわかって…先生みたいに系統だって
てわかりやすかったよ。エニートラブルがブルーススプリングスティーンのカバー曲をかけるというヒロトさんの先生的なすばらしさ。スプリングスティーンがイギリスのロッカーたちからどう見られていたとか…わかりやすかった(ヒッピームーブメントも終息し、その後、ヒロトさんの言葉では〈ロックの魔法が弱まった時期〉にテクニック志向が強まったり、小難しくなってしまったロックシーンの中で、米国のブルーススプリングスティーンだけが、ヒロトさんいわくエルビスとディランを一緒にしたストレートなギターロックをやっていたということのようです。それにしびれた英国アーティストたちの動きが、ロンドンパンクを生み出すという痛快な解説)。パブロックがジャンルじゃなくて…ニックロウみたいな才能ある人たちを世に出すためにパブにかけあったって…いい話やね(笑)…意味もよくわかり、画期的でした」
(注:ヒロトさんのラジオ解説によれば、ニックロウ(ブリンズリー・シュウォーツ当時在籍)をアメリカのジョナサンリッチマンがいるレーベルからデビューさせようとしたが、うまくいかず、英国でスティッフレーベルを設立させたということのようです。ちなみにブリンズリー・シュウォーツはザ・バンド的な音楽の影響を受けていたそうですね。余談ですが、エルビスコステロのファーストのアレンジがアメリカの昔の感じがして不思議な感じがしたのを記憶してます。ニックロウがプロデュースってことがいまピンと来た気がします)

模話1「それを考えると、ボスがニックロウの曲をライブでやるって意味もうなずけるよね。ナイン・ビロウ・ゼロとか知らないけどさ、ニックロウとか周辺って考えると入ってきやすくなるし…たのしめたよね」

模話2「レックレス・エリックとか知らないけどさ、すっと入ってくるし、なんか、遅れてきたモッズっていうか…ロニーレーンがリッケンバッカー弾いてるみたいなジャケットだったり、親近感わくよね。ヒロトさんの解説がなかったら一生知らないままだったと思うな」

模話1「ジョー・ミーク(彼がプロデュースしていたバンド、トーネードスの名曲テルスター。その大ヒットはビートルズ以前に米国チャート1位になってたとか…テルスターといえばボクの世代にはルーズターズのセカンドアルバムを思い出します。トーネードスよりもベンチャーズバージョンがなじみがあるそうです。ボクはルースターズですが(笑))とかジェフゴダード(ミークのもとで作曲をしていた方だそうです。ヒロトさんのお気に入りスカイメンの作者だそうですね)だとかさ…解説聴くとなるほどな~とか思うよね~」

模話2「ニックロウを売り出すためのスティッフ設立の話とか結構良心的な何かを感じさせてくれていい話だったね。ニックロウが受け付けにいてレックレス・エリックのデモテープ直接受け取ったみたいな話よかったよね(笑)」

模話1「1970年代初期から中期に〈ロックの魔法が弱まって〉ロックが衰退していたってのがさ…すごくよくわかるし…自分もその頃にロック体験しているからさ。確かに、ビートルズだとか昔のハードロックを聴いていたんだよね。ニックロウのブリンズリー・シュウォーツ時代の名曲〈ピースラブアンダスタンディング=ボクが死ぬときに聴きたい曲でもあります〉はそのロックの魔法が弱まった時期に出ているんだよね。ラジオ聴いていてなんかグッとくるものがあった。ニックロウの奇跡の名曲は魔法が弱まった時期のロック的な祈りの歌みたいなもんだったんじゃないかとおもったよ(笑)」

模話2「それはもわくんの考えすぎだと思うけど(笑)…歌詞の意味もロック的な魔法がとけてしまった嘆きみたいな歌詞だけどね」

模話1「今回は山口さんがかなり遠慮してたけど、彼がロックパイル(デイブエドモンズにニックロウ在籍)のWhen I write the book lyricsを聴くと元気が出るとかさ…もう少し対等でやっても面白いと思うけどね」

模話2「15歳の持てない中学生の時に相手は伝説のバンドですごい歌世に出してたんだから、びびるのは仕方ないよ。水道橋博士もいってたけど、やまぐちさんもファン性強い人だしさ…わかるよね…水道橋博士がたけしさんと会うといまだにドキドキするとかファンの気持ちがいまだに変わらないって…ヒロトさんも番組で同意してたもん。憧れを継続させながら、そこに近づきたいっておもってるから、いつまでも中学生みたいでいられるって…ローリングストーンズが中学生みたいに出てくるって…ヒロトさんもそうだもんね」

模話1「しばらく、ヒロトさんのラジオ聴きまくったよ。おさむしとか、はんみょうとか、しょうりょうばったとか好きだって…らしいよね。バイクの話でも、彼らしい話でつい聴いちゃうよね」

模話2「松重豊さんとの話おもしろいよね。珉亭のまえのももやって店でエルモアジェイムズの曲かかるたびに暴れてたって話があったよね」

模話1「その話に出てきたのがエルモアジェイムズのアイキャントホールドアウト(トークトゥーミーベイビー)なのかな? ブルーハーツは当時はパンクロックって思われてたけど、実際はブルースも聴いてたようなロック全般に深い愛をもつ人だったって…当時のファンは知らなかったろうね~(笑)。なんか痛快だったよ。エピソードが」

模話2「山口さんらしくだんだんなってきた最後が面白かったね」

模話1「そうだね。もっと脱線してほしかったね。ヒロトさんのNRBQの話とか笑えるしね。笑ってる山口さんが、ビートたけしと高田文夫状態で、面白かった。関係ないけど近藤房之助さんと練習に行ったスタジオであって〈ライブ見に行きます〉って言ったときにオーティスラッシュと共演してるときで、会わせてくれたらしいじゃん? たぶん、日比谷とかパークタワーにオーティスラッシュをボクも見に行った頃のライブかもね。ボクも日比谷では房之助見たしさ。すごくかっこよかったけどね。もしかしたらオーティスラッシュみたときに会場にヒロトさんもいたのかな~と思って…ちょっと感激したな」

模話2「もわくんは勉強の時期でヒロトさんは衝動であこがれてって…ロックの神様からの援助の違いがくっきりだね。ヒロトさんはロックのガイドさんからがっちり援助指導もろもろのエネルギーを受け取ってたんだね。感受性のレベルには差があるね」

模話1「でも、ヒロトさんはボクとはまったく求めてるものが違うからね。それに天才と比較されてもな。比較意味ないってヒロトさんは言うと思うよ(笑)」

模話2「それにしても、面白い人だよね」

模話1「同感。またラジオで聴いた話をしたいと思います」

模話2「続く~」