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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第84回 ロック対談_だぶる模話模話模話〈サケトレインロック⑳〉~〈衝撃を受けた洋楽曲編3 ロック免疫抗体、ウイングス、カーペンターズ、アバ、ビージーズほか〉~」

模話1「衝撃ってほどでもないものもあるね~」

模話2「まあ、いいじゃん。食べたいときに食べられなかった頃…代用品として食べたものって結構そのあと記憶に残るもんでしょ?」

模話1「それは…ほんとうはポークソーセージ食べたいけど、高いから安い魚肉ソーセージ食べていたらはまったとかかな?」

模話2「うーん。ちょっと違うかな。どっちかっていうと…いまさ…サンマって高級魚みたいになったでしょ?」

模話1「うん。高くて手が出にゃいね」

模話2「サンマに希少価値が出て、その価値も認められ…人々から請われる存在になったでしょ?」

模話1「なるほど。高かったお肉の代わりに安かったホルモンとか、臓物ばっかり食べてたら…価値が上がって高くなったってパターンね。ほんとはお肉食べるつもりだったけど、タン塩とかハツとかのほうが好きになったって感じの音楽はあるかもな~」

模話2「物の価値って、さまざまな条件により変わるしね…もちろん普遍的にすばらしいものは変わらず評価を受けると…」

模話1「でもさあ、やっぱりあの時食べたかった~ってのは食べとかなかったせいで、ゆがむこともあるんじゃない? 時間たったら美味しく思わなかったって…本当はおいしくなかったってことじゃないわけだよ」

模話2「ある年代での快楽はそのときだけのものってのもあるだろうねえ」

模話1「そういう意味では、ボクの場合はやっぱり牛肉のカルビ食べたかったのに…鶏のせせりだったとかさ…豚のハツだったとかね、あるわけよ」

模話2「その後、牛肉カルビはもちろん美味しく食べたんだよね?」

模話1「でも、やっぱり、中2の春に華麗なるレースのアルバムからホワイトマンをアレンジしたオープニングからの~」

模話2「タイユアーマザーダウンをフルで聴きたかったわけだね?」

模話1「そういうことです。子どもの頃に親に夜店で買ってもらえなかったイカ焼きとかリンゴ飴を大人になって食べる感じだねえ。ちょっと文学的だけどさ(笑)」

模話2「じゃあ、そのイカ焼きとかリンゴ飴はなんだったかと…代わりにこれを食べなさいって食べさせられたような食べ物は何か教えてください(笑)」

模話1「そうだね。それは面白いな…イカ焼きとかリンゴ飴にあたる〈ほんとはその場で食べたかった夜店の食べ物的ロック〉はねえ…レッドツェッペリンにディープパープル、キッスにクイーン、チープトリックにエアロスミス、レインボーとかだね。やっぱり」

模話2「それは自力ではたどり着けないものだったってことだね? 中2当時はね。ほかには?」

模話1「セックスピストルズだよね。特にハードル高かった。ピーターフランプトンのファンとピストルズファンがケンカしたとかいう記事をミュージックライフとかでみてさ…ジョンライドンの顔が〈小学生なのかな?〉っていうくらい違和感とショックというか…これもロックなのか的に興味あったね」

模話2「ローリングストーンズとかジミヘンとかは?」

模話1「はっきり言って知らないっていうか…ロッドスチュアートはテレビで見たりヤングミュージックショーで見たりでさ…なんとかわかるんだけど…いや、ロッドスチュアートもガソリンアレイとかさ…これは音楽なのか?っていうレベルっていうか…抗体がまだできていない感じ?(笑)」

模話2「ロック免疫抗体はなかなかできにくいのはわかるよ。ローリングストーンズとかフェイセズとかは?ってのが子どもならそうなるだろうね(笑)」

模話1「ジミヘンなんかわかるわけないじゃん。あっとおどろくためゴローみたいにしか見えないしさ(笑)」

模話2「そういうロック免疫抗体ができてない頃なりのかっこいい感度に入ってくるアーティストがクイーンとかってことだよね?」

模話1「ぎょい。そうだね。ミュージックライフとかでも貴公子だとか、少女マンガのキャラクターみたいに扱われてたよな?」

模話2「(笑)。そうだね。そんな感じだから…初来日で熱狂的なファンを見て?ってなったことは映像からもうかがえるよね」

模話1「ブライアンメイってなんか知的で貴族みたいなイメージあった(笑)」

模話2「じゃあ、さっきの話のイカ焼きとかリンゴ飴はいけません…で、代わりにこれを食べなさいって食べさせられたような食べ物にあたるロックは何?(笑)」

模話1「ウイングスとか…カーペンターズとか、アバとか、ビージーズとか」

模話2「ステインアライブの頃は中3くらい?」

模話1「そうだね。でも、やっぱり屋台の食べ物の代わりの町のお店で売ってるたい焼きとか今川焼とか和菓子屋のどら焼きとか? いまならそっちのほうがおいしいかな?(笑)」

模話2「しかし、いくら体のことを考えてくれるにしても…イカ焼きとかリンゴ飴食べたいのに、屋台じゃない町中のお店の今川焼にしなさいってのは傷つくよね(笑)」

模話1「だろ? 生焼けだろうがさあ、イカ焼きとかその場で食べたかったよ。そう意味で今川焼はポールマッカートニー&ウイングスとかかな? やっぱりジェットじゃなくてデトロイトロックシティーをアルバムで聴きた買ったんだと思う?」

模話2「あこがれのレッドツェッペリンの初体験は?」

模話1「移民の歌…ラジオかな?」

模話2「どうだった? ロック免疫抗体がない状態できいたレッドツェッペリンは?」

模話1「これ? メロディーはどれ? これはロックなの? かっこいいのか?…が心の声でしたかねえ(笑)」

模話2「ぷ。いいね。続く~」