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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第145回 ロック対談_だぶる模話模話模話~〈ロック再入門編_つれづれロック⑤【つれづれなるままに思い出した!あの1曲④】Elvis Costello and the Attractions - No Action Angel Eyes · Roxy Music ほか〉~」

模話1「つれづれなるままに思い出した!あの1曲④でありながら…」

模話2「でありながら?」

模話1「であることよ」

模話2「なんだよ。単に〈でありながら〉の言い回しが気に入ってるだけだろ?」

模話1「そうなんだよね。いいじゃん? なんか回りくどくてさ(笑)」

模話2「今夜も時間ないんだろ? 1曲目お願いいたします」


No Action (2021 Remaster)

Elvis Costello and the Attractions - No Action (Live 15th June 1978)

Elvis Costello & the Attractions - No Action - 5/5/1978 - Capitol Theatre (Official)


模話1「思い出したんだけど…厚生年金の2階席でアトラクションズを見に行ったんだよね」

模話2「元々、エルビスコステロは、渋谷陽一先生の大推薦で勉強したんだよね?」

模話1「そうだね。結構初期のアルバム4枚はすぐ買って勉強して…でもやっぱりあんまりわかんないまま進んで…おまけに歌詞にそんなに興味なかったもんだからさ。途中で聴かなくなった。セカンドアルバムは結構好きで聴いてたけど…まだアメリカの音楽をよく知らなかったからさ、彼がジェイムズバートンだとかと共演したりしたあたりで…やっとその頃アメリカのロックだとか、ザ・バンドだとか聴きだしたころで…やっとコステロの音楽の影響みたいなものをおぼろげながらつかみだしたというところでありながらも…」

Lipstick Vogue (2021 Remaster)

模話2「興味なくなって聴かなくなったわけだな?」

模話1「そうそう。けっこう難しくてさ…でも、初期は覚えるぐらい聴いてたから、厚生年金は結構楽しかったよ。でもアトラクションズってもっとうまいんだと思ってたからさ…Lipstick Vogueのドラムが遅くて…ますます興味なくなったね。ニックロウの(What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understandingだけ好きみたいになって…じゃあニックロウ聴いたほうがいいかなって(笑)」

Elvis Costello & The Attractions - (What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding

模話2「でも、ノーアクションとかは粋でかっこいいよね。いま聴いても。痩せてて若いころはかっこいいし、歌がうまいってのはいいよ。ライブエイドでも歌のうまさが印象に残ってるしね」

Elvis Costello - All You Need Is Love (Live Aid 1985)


模話2「ニックロウのほうがよくなったってわけね」

模話1「そこまでアルバム聴いてないけどね。ニックロウは人間として好きなんだよね。あのラブアンドピースが失われたすぐのあの時期に(What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understandingを発表したってことが偉大なことだと思えるし…泣きそうになる。感動。ザ・フーのババオライリーに似せたリフは…ザ・フーへのオマージュでもあると信じてます。〈泣くな…10代など無駄の大陸だ…大人になったいまこそ旅に出るぞ!〉みたいな歌詞への共感の歌じゃないかって…違ってたらごめんなさいね、ニックさん」

Brinsley Schwarz - (What's So Funny 'Bout) Peace Love And Understanding (Live TV)

模話2「(笑)。許す。ニックさんなら許してくれるにちげえねえ」

模話1「あにき、かたじけねえや。次はこいつじゃ」

Dr.Feelgood 【She Does It Right】

模話2「かっこいい~。でも、もわくんはウィルコジョンソンを知ったかぶりして、結局聴いたのは20代後半くらいだったんだよね」

模話1「おう。ダムドも知ったかぶりして聴いたのはその時期だね。30前くらいにひととおり、知ったかぶりしてたやつをレンタルとか中古とかであらためて勉強した時期があるね」

The Damned - New Rose (Official HD video)


模話2「しょうがねえなあ(笑)。ほかにも知ったかぶりして聴いていなかったミュージシャンはあるだろ?」

模話1「あったと思うね。自信ある!」

模話2「ばかなのか?(笑)。まあいいや。あとで勉強して結構いけてたやつはあるかい?」

模話1「ロキシーミュージックは勉強したぞ。結構よかったんだよね。知識としても、身に付いた感じだし。結構ポップだしさ…いい曲たくさんあったからたのしかったのよ。ブライアンイーノ嫌いでさ…当時は。初期のライブより、マニュフェスト以降のほうが好きだったね。ブライアンフェリー色が強くなった方が、メロディーがシンプルでポップでよかったんだよね」

Angel Eyes · Roxy Music

Manifesto

℗ 1999 Virgin Records Limited


She Sells


模話2「いやあ、いいメロディーだねえ…シーセルズの飽きさせない展開…すばらしい~」

模話1「予備校時代を思い出す。渋谷陽一先生のロキシーミュージック特集のFMのテープを繰り返し聴いてた中に入っていたね」

模話2「ブライアンフェリーといえば今野雄二さんだよね。デビットボウイとともに必ずライナー書いてたよね。渋谷陽一さんが大嫌いだった今野さん(笑)」

模話1「11pmのこんちゃんね。おれ、よくわかんないし、音楽きいてりゃよかったからさ…何でもおいしい人が家系も二郎系も神戸第一旭たかばしラーメンもぜんぶなんでもおいしい感じだしさ…トーキングヘッズもサイコキラーにあの時期のライブアルバム、よく聴いた。なんで文句言ってんのかはわかんなかったな。あの頃から渋谷陽一さんが言ってること、気にしなくなってきてたかもね」

Same Old Scene

Talking Heads - Take me to the River 1980

Take Me to the River - Al Green

Take Me to the River


模話2「黒人音楽をちゃんと消化しないで、ただやってるみたいなことを渋谷陽一さんが言っていたかもしれないね。でも、アルグリーンのきけばさ、そんなのどうでもいい気がするけどね。真似したってできるわけないじゃん。同じようには」

模話1「レッドツェッペリンのブルースがぜんぜんブルースじゃない別の何かになっちゃってる感じね。それはそれでクリエイティブの一つといってもいいと思う」

模話2「なんだかさ…だんだん、黒人音楽を正確に模倣しなきゃだめみたいになったりして…窮屈になった感じもあったよね。一時期は」

模話1「ボクも一時期、黒人音楽以外聴かないようにしてたよ。ブルースを勉強してたときはね」

模話2「それをぶちこわしてくれたのが…ザ・フーのワイト島フェスティバルの映像だったってことだったね」

模話1「ということで、今夜の最後の曲はワイト島のライブから…ザ・フーの曲でお別れです」

模話2「次回おたのしみに~、続く~」

The Who - Naked Eye live at Isle of Wight 1970

The Who - Young Man Blues [Live] - Isle of Wight Festival - August 29, 1970



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