とーます模話のこざこざシリーズ 15「見えないはずの光のこと①」
丹光(タンコウ)というものがあることを知ったのは、
もう20年くらい前のことでした。
めまい症を克服したいと思って、
気功を学びました。
自律神経失調症的なものを解決できる…
そういうイメージでいました。
7つから8つほどの気功を覚えたのですが、
先生の声が入ったテープを聴きながら、
やっているうちに、
1か月たたないうちに、
目をつぶっているときに、
光というか…はっきりではないのですが、
ぼんやりと色のついた光が見えるようになったのです。
先生に確認すると、珍しいことではなく、
光を見る以外の、いろいろな変化があると聞いたのでした。
気功中、その見える光や、
時々頭の上にライトみたいなものを感じて、
同時に熱も感じるようなこともありました。
リラックス気功というものをやっていると、
時々太陽が上に来ているような錯覚になりました。
気持ちの悪さはなく、
むしろ心地よい状態のときに、
それを観ました。
ただ、光は色がついた光というだけで、
生命の意識を感じるわけではなかったので、
安心して、その色を眺めながら気功をしたものでした。
それから、数年後に、眠っているときや、
眠る前などに、
目をつぶっていると…
画像としかいいようのないものがみえることがありました。
実は、初めて同じような画像を見たことが、
25歳くらいのときにあったのです。
しかし、
あまりにも怖いので、
みえるたびに起き上がって、
その画像を振り払うようにしていたのです。
いくつのときか忘れましたが、
その画像をはっきりみたことがありました。
疲れすぎていて、
起き上がって振り払う気力もなく、
そのまま目の前に展開する画像を眺めました。
すると、はっきりと見えてきたのです。
しかし…なにか怖いものでもないし、
予言のメッセージでもありませんでした(笑)。
実は「私は神から選ばれてメッセージを受け取った!」
とでも思いたかったのかもしれません。
画像は大きく目の前にあらわれましたが…
イメージでいうとひまわりの咲いている
ブロックで造られた庭園のような感じでした。
黄色、青色、赤色、はっきりした色が多く、
パウルクレーのモザイク調の絵画のようでした。
立体的でしたが、多少、多角形の幾何学模様のようでもありましたが…
よくわかりませんでした。
10分くらいでしたか…
形態も変わらないまま、
現れていた画像は、
そのまま消えていきました。
その後は、そういったはっきりした画像は
あらわれなくなりました。
あれはなんだったのか…
そして、40代になって、
気功教室に通ったあとくらいから、
私は再び、その画像のようなものを
ごくまれにみるようになったのです。
60歳をこえたいまでも、
ときどき、画像がみえます。
このあいだは、クリムトを立体芸術にしたような、
幾何学模様で、
金色と群青色。
まったく意味はわかりません。
ちかごろは慣れたので、
怖くなくなりました。
画像が見えるのを、
たのしみにしているのです。
それにしても、
あれってなんなんでしょうかね…