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しゅうかつシリーズ~「せめて、もう一回食べてから…美味過去記憶反芻対談」12〈忘れじの東京B級グルメ名店〈経堂周辺1980年~2000年前半編④〉~「那須高原って名前の肉やさんがあって、安くて良心的な店だった」「鶏唐揚げ100グラム100円で揚げたてでさらに特売は90円で、塩味、しょう油味があったっけ?」「300グラムくらい熱々の買うと家に帰るまでになくなっててさ(笑)。メンチカツ100円しなくておっきくてよく買った」「それで太ったか(笑)」「経堂は誘惑が多かった(笑)」~ ほか〉

模話1「経堂編で言い残した店を語ろう。思い出すのは北口八百屋から商店街を北上して…実際は真北じゃなくて面白いんだけどさ…すぐのところに定食やがあったよな」
模話2「400円台の定食で日替わりとか焼き茄子みたいなやつとかメニューが少なくて、なぜか味噌汁に卵が入ってる店だね?」
模話1「そうそう。突撃隣の夕御飯みたいなかんじだったかな?」
模話2「人ん家でご馳走にあずかる感じってことか?そこまででもなかろう(笑)」
模話1「味がある店だったね。定食といえばさかもとに洋食デリスだよね」
模話2「さかもとのカキフライにカキバターの衝撃はすごかったね」
模話1「あそこまであの価格で提供されていたのは幸運でした。味噌汁にご飯が最高でさ。近くのお米やさんが国内凶作タイ米騒ぎのときも食べに来てたよ。いい米をお店に届けてたから食べに来てたんだよなきっと」
模話2「魚が美味しかったし、なんでも丁寧に作ってあったよね」
模話1「おばさんがお客に出すとき、お勝手ぐちから出て、暖簾がかかった入り口から入って出してくれてたよな?」
模話2「かも(笑)。狭かったからいつも混んでたね」
模話1「デリスは同級生を連れてってもまあまあ喜ばれたね。ドリンクついて、カップの味噌汁ついて鉄板焼あったりして美味しかったし」
模話2「マンガもあったしね(笑)」
模話1「お惣菜も売ってたお弁当屋が近くにあったの覚えてる?」
模話2「もわくんが潰した店でしょ(笑)」
模話1「うん。ほんとにそうかもしれないから、すごく後悔してます」
模話2「確か弁当と肉じゃがか筑前煮を買ったらお惣菜が酸っぱくなってて傷んでたんだよね?」
模話1「うん。そのときに酸っぱくなってますって言いに言ったら、おばさんがええ⁉そんなはずはないみたいに慌ててしまってさ。その態度を注意したのよ。でも言い過ぎたかもしれない。いつも楽しみに来てる客を心配するより商品の心配してるのか?って怒ったんだよ」
模話2「やさしいおばさんだったよね?おまけしてくれたよ。もうちょっとソフトに伝えてあげればよかったのに…」
模話1「うん。そこの主人は塩分控えめが過剰になってて、知り合いの床屋さんも〈あそこの料理は味がしないね〉って言ってた頃でさ。傷みやすかったのかな?」
模話2「ランチ弁当の鶏竜田揚げは忘れられないよね」
模話1「強く言い過ぎて申し訳ありませんでした。その後しばらくして閉店してたんでずっと心が痛んだよ」
模話2「そうか…返金を受け取らなかったんでしょ?頭きて。残念な話だね。次にいこうか?」
模話1「那須高原って名前の肉やさんがあって、安くて良心的な店だった」
模話2「鶏唐揚げ100グラム100円で揚げたてでさらに特売は90円で、塩味、しょう油味があったっけ?でも美味しかった」
模話1「300グラムくらい熱々の買うと家に帰るまでになくなっててさ(笑)。メンチカツ100円しなくておっきくてよく買った」
模話2「それで太ったか(笑)」
模話1「経堂は誘惑が多かった(笑)。ある日突然なくなったからショックでした。千歳船橋の春日を知ってメンチカツはよくそこで買った。おばさんが明るくていい人でした」
模話2「平禄寿司だっけ?回さないお店(笑)」
模話1「そこがなかったら私は寿司の種類を覚えるのは10年は遅くなってたな。主人がすごくソフトに親切に対応してくれて、おかげでミルガイとかトリガイとかヒカリモノ覚えたんだよね」
模話2「とはいえずっとほぼ回転系じゃんか(笑)」
模話1「いや、注文できる回転系だ!」
模話2「くだらないよ!(笑)」

【続く】
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