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しゅうかつシリーズ~「お笑いについて語ろう3〈還暦世代のお笑い履歴編③〉~「たけしさんはどうだったの?いまの若い人はなんでたけしさんがこんだけ尊敬を集めてるのかはわかってないよね?」「確かに。いまの喋りの30倍くらい早くて内容濃いくだらない話が延々続く人だったからね。オールナイトニッポンのたけしさんはとにかく早口だし、話題はどんどん変わっちゃうし…夜中にイヤホンでラジオ聴いてるんだけど、家が狭いから笑いこらえるのに大変だったわ(笑)。たけしさんの笑い声きいてるだけで笑っちゃう力があったね」~」

模話1「お笑いを語ろう」

模話2「ザマンザイってのはもわくんにとってお笑いのモンタレー67なんだろ(笑)」

模話1「そうだよ。親が何を言おうがずっとみたよ。チャンネル渡さんかった」

模話2「もわくんはテレビ見て笑ったりするわけ?」

模話1「する。しにする」

模話2「それクラスメイトが言ってたギャグだね(笑)」

模話1「とにかく笑ってたよ。笑ってるうちにどんなネタでも笑うくらいたのしみだったよ」

模話2「ユートピアのは演劇みたいで面白かったね」

模話1「なんだこの静けさは?って、好きだった~。まれにじょうごさんも言ったりして面白かったんだよね」

模話2「コント赤信号も好きだったんでしょ?」

模話1「ネタが面白かったのよ。渡辺さんが書いてたんだよね?」

模話2「台本を自分でやってた人は全員じゃないでしょ?」

模話1「うん。やすきよさんも自分では書いてないでしょ?中にはあるかもしれないけど…アドリブは多かったと思うよ(笑)。きよっさんたいへんそうだったし(笑)」

模話2「たけしさんはどうだったの?いまの若い人はなんでたけしさんがこんだけ尊敬を集めてるのかはわかってないよね?」

模話1「確かに。いまの喋りの30倍くらい早くて内容濃いくだらない話が延々続く人だったからね。オールナイトニッポンのたけしさんはとにかく早口だし、話題はどんどん変わっちゃうし…夜中にイヤホンでラジオ聴いてるんだけど、家が狭いから笑いこらえるのに大変だったわ(笑)。○まきん○なきん全力投球って下品な投稿とかさ、たけしさんの笑い声きいてるだけで笑っちゃう力があったね」

模話2「タモリさんのオールナイトニッポンとたけしさんのだけ聴いてたんだよね。その頃は」

模話1「結構部活が疲れるし、カセットテープに録音ということもやってた。中学や高1くらいまでは2部とかも聴いてた日もあったんだよね。さすがにずっと起きてはいられなくなった」

模話2「タモリさんの存在は?たけしさんとは異質なタイプだよね」

模話1「どっちかというとタモリさんの笑いのほうが自分には近かったかな?景山民夫さんの台本がシュールでさ、タモリ倶楽部は欠かさず見てたね。ぞくぞくする笑いだったよね当時は、異端的でさ。いずれにしろ、ビートルズやフーとかストーンズみたいな存在だったの、あの世代のおれたちには。アイドルであり、教祖みたいな存在だったのさ」

模話2「たけしさんの存在は要するにもわくんがお兄さんから受けていたお笑いの影響と違う世界のものだったという意味で重要だってことよね」

模話1「そうなのだ。兄貴はきんどんしょう何回もとったりするオタク化する前はセンスがよかったから、お笑いを兄貴から学んでたんだよね」

模話2「たけしさんが自分軸をもたらしてくれたわけね?」

模話1「そんな大げさなもんじゃないけどね。下世話にいうとさ…兄貴はオタク的な人間だからさ、とんねるずみたいな笑いが嫌いなわけよ。意地悪な言い方すると、クラスで目立つ体育系の連中の笑いとかツッパリみたいな連中の笑いとか苦手なんだろうなと思うね」

模話2「わかる気はする。ギャグの質は人間のタイプによる傾向はあるよね」

模話1「とんねるずはボクはつまんないんだけど、好きなやつがいるのはわかるしそこまで毛嫌いしないけどね。見てたもん。食わず嫌い王決定戦大好きだったし(笑)。テリー伊藤さんだしね、プロデューサーは」

模話2「クラスでの立ち位置ってのは笑いの嗜好に関係はしてくるだろうね」

模話1「例えばボクはクラスで目立つ存在じゃなかったけど、野球部の友達もいたし、ロックのおかげで、不良みたいな連中とも付き合いがあってさ。もちろんUFO呼ぼうぜって友達もマンガ仲間も筒井康隆の仲間ってのもあってさ…お笑いも範疇は広かった。あのねのね大好きだったし、いまでもアイドルだよね。ボクはシュールな兄貴が昔好きだったコント55号的なものもクレイジーキャッツ的なものも教育されたから(笑)面白さがわかったんだよね。たけしさんのギャグってそこそこガキ大将だけど勉強もできて、センスのいい連中とも不良とも付き合えるタイプじゃないのかな?だから、幅が広い感じする。反対にタモリさんは当時はインテリやジャズとか好きな文化人が喜びそうなタイプの笑いが中心だったよ。笑っていいともに戸惑
ったのは、そういうタモリさんにはどんな人間とも話せる器があるって知らなかったからだよね」

模話2「たけしさんのギャグとタモリさんのギャグの違いは高田文夫さんと景山民夫さんのギャグの違いみたいな感じかね?(笑)」

模話1「あの二人が全部台本書いてたわけじゃないだろうけど、台本どおりにやる人たちじゃないよね。ロックみたいじゃん。フーでもロジャーがやりたくないって言ったらピートも無理強いできなかったらしいし(笑)」

模話2「お笑いウルトラクイズの話をしよう。もわくんはお笑い界のウッドストックと言っていたな(笑)」

模話1「金字塔だな(笑)。全部録画してたもん(笑)。あさやんの初期同様に(笑)」

模話2「どっちもテリー伊藤さんだよね」

模話1「ここまでくだらない危険な笑いを世に出したってのがすごい。ゲバゲバやコント55号や初期タモリさんたちはモダンジャズの名盤でたけしさんやテリー伊藤さん周辺はアングラロックの名盤だったんだよ…パンクロックといってもいいか…タモリさんもたけしさんもすごかったのは、アングラなのにうれちゃったんだよね。いやちがうな、メジャーレーベルから出ているアルバムなのに放送禁止すれすれ発売禁止すれすれの名盤を出し続けたことなんだよね」

模話2「ビートルズのレボリューションナインみたいなもんか?」

模話1「フーのジオックスとか蜘蛛の巣となぞ?だっけ?ディスガイシズてかビートルズのトゥモロウネバーノウズとかレインとかイッツオールトゥマッチとかね」

模話2「テレビに出たいやつみんな来いとかたけしさんのはすごかったね」

模話1「景山民夫さんのシュールな台本のタモリさんもすごかったよ」

模話2「二人の天才とリアルタイムってのは幸せだったね~」