中学生になったら死のうとしてた



小学校6年生になる前日に私はある決心をした。
「中学生になったら自殺する、だからそれまで精一杯生きよう」
しかしなかなか上手く行かなかった。
宿題や忘れ物がどうしても直らなかった。
クラスメイトから「やる気がない」「口だけの奴」と言われ、自分は自分が許せなくなり罰を与えた。
リストカットをして流水にかけると凄く痛いのでそれで「今度こそちゃんとやるんだ」と毎回誓うが上手く行かなかった。

家では母に「睨んだ」といきなり殴られて土下座をさせられ、他の家族と話していると「家族でいじめをしている」と殴られ土下座をさせられた。
私は母を悲しませたく無かった。
宿題や忘れ物や不注意をしても母は怒り狂った。
私が母を苦しめている。私はなんて罪深い人間なんだとリストカットをして自分を罰した。

小6の授業で「世界がもし100人の村だったら」を読んで、世界には自分より過酷な環境で暮らしている人々が沢山いる事を知った。
それをみて私は「どうして私よりこんなに苦しい人が沢山居るんだ、自分は幸せになるべきではない」と感じた。

なるべく辛い死に方をしようと妄想していた。深夜徘徊をして拉致されて拷問された後バラバラに解体されて海に沈められるのが最適解と本気で思ってた。

なんやかんやあって母親の呪縛も解け旦那とも結婚して夢だった漫画家にもなれて幸せという形を手に入れる事が出来た。
しかし、現状が幸せの形を保っていても、私の心と身体は蝕まれ続けている。
身体と内臓がランダムに痛み、脳内に地獄の様なイメージが絶え間なく流れ込んでぐちゃぐちゃになる。
薬である程度抑えられていたが、最近それも効かなくなった。
苦しみから逃れる為に睡眠薬を分割して誤魔化して、いや誤魔化しきれなかった。

このままでは死ぬと思い、VRCで人生相談をしているかみじさんに助けを求めた。
今までの事を洗いざらい説明した後
「小6になる前の自分に何を言ってあげたい?」
と言われ
「頑張らなくていい、楽しく生きてほしい」
と口に出たものの中々そういう生き方をする自分が想像出来なかった。

しかし、ふと小学校4年生の頃に描いていた自分を主人公にした漫画を思い出した。
その主人公はいつもダルそうにしてグータラしてるけどやる時はやる、そんなキャラだった。
本来の自分はこんな人間だったはずなのに、死を決意し何もかも頑張ろうとし始めてから狂ってしまったのかもしれない。

漫画家志望の時に1日中気絶するまで絵の練習を泣きながらしても上手く行かずに自分の指を折ろうとしたり、精神と身体が壊れて漫画も絵も描くのを辞めたりを何度も繰り返したり、連載を取れても自分の漫画に納得が行かなくて描けなくなってしまったり。

5回ほど自殺未遂をした時に、心の奥底で「漫画家で大成するまで死ねない」という気持ちに毎回助けられて生還した。

だから今度こそ、頑張りすぎず自分のペースで漫画を描いていきたいと思います。

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