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自動書記

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自動書記

愛らしい鳴き声に耳を澄ませ、出せない声をただの音にして返すことしかできない悲しい鳥

意思はあっても込められない辛さ
涙にも意思はなくただ瞳を乾燥から守るだけだった

痙攣する後頭部はもう私の分野外です

お待たせしました。時間ですと。

悪魔は天使のようで美しくて甘美でやっと意味のある涙を流せそうだったのに

私は悠久の彼方

ここから出ることも動くこともできない

せめて愛のうめきを発したい

自動書記的な

頭が痛いのは気のせいだった
肺に穴が空いているけど気のせいだった
人々に嫌われているけど気のせいなのかもしれない

なんでこんなに痛いし嫌われてるのか
私自身が1番分かっていてわかっていない 

粗大ゴミからは何も生まれない
何も作れない
調律のとれていないピアノだったらいいな
弾く人は私

誰も弾いてくれない
触ろうともしない

だから私は自動演奏ピアノになって
周りに累積している色んなゴミに楽

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今日の自動書記的なもの

雨燦々と、1つ1つの雫の重力が重い
私のからだには重すぎるが雨は無尽蔵に落ちてくるから避けられないから、私はまた横になってずぶ濡れだ

この1粒の雨の中に銃弾があっていつ私の心臓を撃ち抜くかわからない

しかし、恐れない
恐れることに意味あらず

打たれる時は打たれる

それが人生みたいな生涯みたいな、人間が歩んできた歴史の中で見つけた発見みたいな

今目の前に弾丸、一瞬のうちに私の胸は貫かれるだ

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自動書記的なもの

青天の霹靂

鬱は突然の嵐

暴風で耳が痛い

家があれば、車があれば、傘があれば、雨がっぱがあれば、タオルがあれば、段ボールがあれば

何もかも失った私はただ地べたに大の字になって空を見上げ、雨なのか涙なのか分からない悲しい雫が頬を撫でてゆく

1度濡れたらもういいやってあきらめてる

生ぬるい湿っぽさに包まれるくらいなら全身ずぶ濡れの方がよかった

傘をさして歩く人々に踏まれながら、私の瞳孔が

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