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短歌9・北大塚

危なかった あの人がもし左利きならばそのたび思い出してた

遅かった春一番は浜に咲く梅の匂いを乗せ北へ吹く

光とは光自身とその他の闇を隔てる 君と同じく

幼稚さと老獪なずる賢さを持て余したまま 大人になれず

大塚の今はもう無い銭湯の45℃が覚めない東京

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