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α5100は使い方の工夫が楽しい高性能カメラだった件 ①NEX-5Rとの比較

初心者のエントリーモデルと言われているソニーのα5100ですが、実は写りの仕上がりも性能も上位機種に全く劣りません。それでいて低価格でこのコンパクトさ。実際使ってみたところ、初心者どころか、知識のある人が使えばこれほどコスパの良いすごいカメラはないなと思うカメラだったので、まとめてみようと思います。

一体どんなカメラなの?

α5100は、APS-Cサイズ随一のコンパクトさに性能をぎゅっと凝縮されたカメラになります。一方でコンパクトさを実現するためにボタンが極力少なく、使い勝手で課題がある人がいることも確か。ですので、基本としてはカメラに任せつつ(オート)、どうしても操作したいところをひとつづつ外(ショートカットボタン)へ出す、この考え方を持てると幸せになれるカメラです。そして集中したいところに集中したい、こだわりの人に最適なカメラです。

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一方で、ファインダーはありませんし、外付けストロボ・マイクとか、拡張性も皆無です。また、いろんなボタンでいろんな操作をしたいなど、そんな方は素直にα6000以上のほかのカメラを買いましょう。

NEX-5Rとの比較

NEX-5Rとα5100、進化のはずがスペックダウンしているところもあり、ここで悩んでしまうことはありませんでしょうか。かくいう私も購入するまで非常に悩んだ点でした。結論気にするところでもなく、逆に進化が素晴らしかったので、実際手に入れていろいろ比べてみましたのでまとめてみます。

■プラス点:劇的に進化した3つのポイント

①2400万にアップした画素数。1610万から2400万画素に大幅アップです。
②ビオンズXにバージョンアップした高性能画像処理エンジン。     ③超高性能化したオートフォーカス。速さもフォーカスエリア数ともに。

エンジンの影響もあるようですが、正直③のフォーカス性能の向上だけで、もう買い替えを決心できる進化です。マイナス点がいくらあってもそれはもう覆せない進化です。

■マイナス点:スペックダウンした4つのポイントと対処法

一方スペックダウンしたところもありますが、意外とどうにかなりそうです。

①コマンドダイヤルがなくなった、が大丈夫

外見で最初にわかるのがここ。グレードダウンしたーと最初かなりがっかりしたポイントです。ただ、実際NEX-5Rを使ってみるとあまり使わなかったダイヤルでした。上位機種になるといろいろ機能を変更できるみたいのですが、NEX-5Rは基本「絞り用」の機能、結構気が付かずに動いているケースがあってちょっと厄介なダイヤルだったのです。さらにα5100はホイールで十分対応できる訳なので、結論このダイヤルはなくなっても問題ナシ、でした。

②連写速度が落ちた、が大丈夫

NEX-5Rは秒間10コマ、α5100は秒間6コマ。ここもダウングレードしたーと悲しくなったポイントです。ただ、よく考えると、秒間6コマって、それなりに結構早いのですよね。持っているニコンのD300が「めっちゃ連写はや!」って思ってましたがよく調べると秒間7コマ。α5100でも十分じゃんとなりました。逆に連写できる時間がながくなったので、トレードオフでも納得感あるかなと。あと、連写機能って全然使ってないし。

③Fnボタンがなくなった、がたぶん大丈夫

そして一番悩んだのがここ。Fnがなくなったのは痛い、本当にフルオートでしか使えないんじゃない?と一番悩んだ点です。NEX-5Rは合わせて11のショートカット(カスタムが7、据え置きが4)ボタンが設けられたのですが、Fnボタンがなくなりました。

ただし、α5100でもショートカットはカスタムで5つは設置できます。あとはその5つで間に合うのか。ここで一つ追い風が。大変使いづらかったメニュー表示がα7系と同じ表示形式のメニューに刷新。これがめちゃくちゃ使いやすいので、ショートカットに設置できなくてもメニューから選んで使うことができそうです。これで私は足りないボタンを補うことができました。

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④モニターが下を向かなくなった、ここは仕方ない

最後の一つがここ。モニターが下を向かなくなりました。コストダウンだから仕方ないのですが、結構下向きもつかっていたので大変残念です。あとここばかりはどうすることもできないので、もう頑張ってノーファインダーでやるっきゃないですね。

ということで、NEX-5Rと比較するとマイナスポイントもありますが、大方どうにかできるかなというのが、実際使ってみた感想です。

逆にオートフォーカスが早いですし、カメラの質感がかなりよかったのと、シャッター音も結構好きな系、静かでいながら手ごたえありと、大変満足いくモデルでしたので、引き続き使っていきたいカメラです。