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介護事故のシェアリング.#2

完全に職員のミスの事故
守るべきことは守りましょうで終わり?
学びのポイントが隠れているかも!?


1.おさらい

前回、完全なる職員ミスの事故について投稿させていただきました。
簡潔に言えば、転倒リスクがある利用者さんに対して、注意意識もなくなっており、移動時に誰も確認していなく、倒れた瞬間も誰も見ていなかった事例。
詳しくは、前回投稿回をご一読いただきたいです♪


2.隠れたポイント

通常は、完全なる職員ミスの事故の場合、ルールを守りましょうという簡潔な確認で十分だと思います。
ですが、事故分析を丁寧に行っていると、隠れたポイントが見つかることがあります。
今回発生した事例に対して、事故分析を行ったかというと、ごめんなさい。十分な時間を設けることはできていませんでした。

3.利用後1カ月の魔

弊社は通所介護施設ですが、このポイントは特養時代の学びのものなので、どなたでも当てはまるポイントかと思います。

利用開始当初は、利用者さんも慣れない環境で気を張っています。
気を張っているので、迷惑をかけないように歩行時も、過ごし方も、とっても注意しています。

当然、職員さんも状態がわからないので気を張っています。
気を張っているので、事故を起こさないように何につけ見守りを行います。とっても注意をしています。

これが、1週間、2週間、3週間

1カ月経ってくるとどうなるか…


利用者さんは、
環境に慣れて勝手がわかってきます。
迷惑をかけたくないと、これくらいなら自分でできるわ‼
職員さんに申し訳ないから、これくらい自分でやろう‼
できることできないことに関係なく自発的行動が増えてきます。
時にまさかの突発的行動として捉えられることもあります。

職員さんは、
過ごし方に安定感が生まれてきて、慣れを感じます。
一人で動いたりしない人だから。
何かあれば呼んでくれる人だから。
職員の中で、〇〇さん像という思い込みが固まりつつある時期。
大丈夫だろうが多い方であるほど、勝手に安心してしまいます。


これが、利用1カ月の魔です。


まさに、今回の事例でもドンピシャでした。

転倒リスクがある認識は統一されていたのにも関わらず、
ほぼほぼ危なかったこともなく、
利用中は自立歩行されていたので、
「大丈夫だろう」という慣れが、
気をつけなきゃいけないという意識すらなくなっていたのでした。

4.認識の誤差

ここで、お伝えしておきたい大事なことがあります。

認識の誤差


この1カ月の慣れで職員に生まれるのは、
「大丈夫だろう」という慣れ。
転ぶはずはないだろう。
一人で動くはずはないだろう。

極端ですが、そこまで注意しなくても大丈夫だろうというネガティブなもの。

逆に、1カ月の慣れで利用者に生まれるのは、
これくらいなら一人でできるかも。
忙しそうな職員さんに迷惑をかけなくない。

私はできる‼ 一人でできることはやりたい‼という、ポジティブなもの。


同じ慣れでまとめてしまってはいけないと思うのです。

利用者さんの、
「できるかもしれない‼」というポジティブな思いを、
職員さんの、
「大丈夫だろう」というネガティブな慣れで台無しにしてしまっている。


これが、利用1カ月の魔の本質です。


注意不足やミスを見直すことも大事ですが、
利用者さんの想いを台無しにしてしまっている。

ここをしっかりと私たちが知っておかなければ、
本当の意味で気を付けようとは思えないのではないかな?と、思います。


   


ここまで読んでいただいてありがとうございます。    
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