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京都に呼ばれて

久々にnoteに投稿してみようと思った。
投稿というより、今自分が経験していることをまとめようとしたのに、日記帳を自宅に置いてきてしまい、備忘録として残したいから。

昨日2024年7月3日(水)に京都へ引越してきました。
とはいえ、広島の自宅の1階で経営している美容院もあり、1人だけ教えている中3生はオンラインで教えているけど月1では直接教えたいし、”本拠地”は残したまま始めた人生初の二拠点生活。

なぜ京都なのか。
理由はたくさん(メインは1つ?!)あるけど、それはこの備忘録の中で書くとして、大金が必要なうえに面倒で疲れる引越しをしてでも
「やはり京都に来るべきだった」
と思えることが続いたので、そちらを今日は記すことにします。

  1. 部屋探し

  2. 引越し

  3. 入居後

わたしは変なこだわりがあって、自分が本当に気に入るものが見つかるまで探し続ける習性があります。財布や洋服のような小さなものから、楽器や車のような大きなものまで。
これまで10都市で暮らした経験があるけど、その部屋探しに多い時は50ヶ所くらいを2ヶ月かけたくらい。
それなのに、今回決めた物件は一番最初に見せてもらったところ。
場所は、能のお稽古をしていた際に通っていた京都観世会館も近くにあり、京都では比較的なじみのある平安神宮近辺。水と緑が好きなので、窓から見える琵琶湖疏水と桜や柳がまたステキ。大好きな森見登美彦さんの『有頂天家族』にも出てくる夷川発電所まで近くにある!なんて、最高ともいえる場所です。(私にとって)
恥ずかしながら、わたしの源泉徴収票に記載された金額と三親等(で頼める)保証人なし、という境遇では借りれない物件だったのに、不動産と管理会社の担当者さんたちのご親切により、ほそぼそと経営している会社が借りてわたしが保証人という形で借りれることに。
これが「京都に来る運命」だと感じた最初のサイン。

「根なし草」と母親に言われるくらい、短くて1年・長くても6年で住む場所を変えていたわたしが実家に戻って10年超。そうなると(そしておそらく年齢を重ねたから)新しいことを始めることも、どこかへ引越すことも、「ものすごくめんどう。」
「京都に住むかも?」と部屋探しをして3日で契約締結まで進み、その2週間後には引越し日が決定。と、わたしの気持ちよりも物事が急速に進み、どんどん出ていくお金(部屋の契約金、二拠点のため生活必需品の再購入、引越し費用)を考えると「本当に大丈夫なのか?!」と不安になる日々。
そこでも、引越し費用は最初に見積もってもらったものより半額になるわ、引越し前にいつもよりも多い仕事量も(のんびりやってるいつもよりも)完璧にこなしながらも、(いつもは引越し業者さんが来ても何も準備できてないのに)人生初の持って行ってもらうものが完璧に準備するという経験もできました。

12時に新居の鍵を受け取り、荷物を受け取る時間が13時〜15時だったし、京都の引越し弁当(?)は、いろんな人から「美味しい!」と聞いたカルネにしました。正直今まで購入する気にならなかったけど、初めて入る何もないまっさらな部屋で、荷物が届くのを待つ間に食べれる食事として良いかと思ったら、(どの駅でもあったけど)最寄りの駅であったので購入。感想は。。。でした。温めたら美味しいのかな。
冷蔵庫も洗濯機も10年前に使っていたものを送ろうとしたら、電化製品はそんなに長く使ってないとダメだろう、ということで新たに購入。そちらが配達だけで設置してもらえなかったのだけど、引越し業者よりも早く来たため、作業員さんが「配線の責任は持てないので、あとから電気屋さんに確認してもらってくださいね」と言いながら設置してくださった。
世の中は優しい人が多いなあ。と、この辺りから思い始める。
人間の生活ができるくらい(寝床とお風呂確保)に片付けて、生活するのに必要なもの(スーパー、クリーニング、ドラッグストア)を探していると、なんと!新居の近くにベーグルとプレッツェルのお店が!!!わたしは、本場のベーグルを食べるためにニューヨークへ行ったり、プレッツェルを食べるためにドイツの空港でわざわざ乗り換えするくらいで、こんなに好きなものがいつでも食べれる距離にいるなんて、最高!
最後になったけど、そうやって探索していた時に小さな電気屋さんを発見。入ってみると、病気をされて以来辞めている、と言いながらも新居の場所を聞いて、「今から行きましょう」と電動自転車に乗ってくれる。「この人を部屋に入れて大丈夫かな?」と少し不安に思うわたしの横で、「広島かー。息子が住んでた最後の年に行ったよ。野球を観にいったけど、どこもかしこも真っ赤で、ユニフォームを着た女の子がたくさんおったわ」と言いながら、洗濯機の配線と運転の確認をしっかりとしてくれる。「もう辞めてるから」とお代も受け取ってくださらなかった。
京都は”観光客には優しいけど、よそ者には厳しい”と聞いていたけど、優しい人とステキな環境にばかりに出逢えている。

こんなことから「呼ばれてる」と、これからのことに不安になる時は自分に言い聞かせる。
そして、だからこそ備忘録をつけたくなる。
こうやって呼ばれた街で、どんなことが起こるのか、これからの日々が楽しみ。

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